どう旅2018(北海道編)

2018年のどう旅はついに北海道。

8/2(木)

北海道には飛行機で乗り込む。関空までは電車にて。通勤時間帯とかぶるため、大荷物を持って混雑に巻き込まれることを心配したが、大阪駅構内の移動時以外はさほど問題もなくたどり着け一安心。飛行機には慣れないため、2時間前に空港に着いたが、受託手荷物の預け入れ等意外に時間がかかり、イレギュラーを考慮するとこれぐらいでよさそう。その後待合ロビィで案内を聞き逃し、呼び出されるという失態を犯すもなんとか搭乗。

関空にて搭乗直前

以前乗った飛行機の記憶が曖昧だけど、初めてのLCCの機内は狭く感じる。後ろに座った子どもがシートを蹴り続け、シートの薄さも相まってその振動はさながらマッサージのよう。ひたすら揉まれ続け、2時間ほどのフライトで新千歳空港着陸。涼しい……。

空港内のチェイン海鮮丼屋で昼食。ごくごくフツー。次いでレンタカーカウンターで手続きを行い、店舗までバスで移動。用意されていたのはルーミー。車内空間は広く快適。ただパワーは残念。まあいつも乗っているWRXとの比較なので酷だけど……。

そして一路本日の宿泊予定地である旭岳温泉ホテルベアモンテに向けて出発。途中、翌日の行動食等を購入するため立ち寄ったセイコマでは伝説の「おにぎりあたためますか?」の一言が聞け感無量。

夕方、標高1100mのホテルベアモンテに到着。日陰で風が吹くと、涼しいを通り越して肌寒いくらい。

旭岳温泉ホテルベアモンテ

まずまずの広さのツインルーム。そして部屋に冷房がない。少し休んでから夕食。1人1枚ステーキつきのブッフェスタイル。ステーキは予想以上に美味。そのほかの料理はそれなり。ただ品数は多く、その点は満足。大浴場で汚れを落とし、翌日の山行に備え就寝。

8/3(金)

この日は旅行のハイライトである大雪山系往復縦走。身支度を整え、始発ロープウェイに乗り、姿見駅へ。よく晴れて旭岳もくっきりと見える。

姿見駅から望む旭岳

山行は姿見駅から黒岳までを往復するというそれなりに距離があるコース。また、ロープウェイの最終に間に合わせるためには、登山地図のコースタイムより少し早めに歩かなければならず、加えて休憩も最低限にする必要がある。そういった諸条件でいつもより多少ハードな山行だが、景色の美しさに目を奪われ、疲労は感じない。とにかく雄大で土地の広がりを感じ、本州の山々とはスケイル感が違う印象。

大雪山系縦走中の風景

咲く花もあまり見たことがなく、やはり日本の山では特異な位置を占めているなと感じながら歩く。雪渓の下りなど多少のアクセントをはさみつつ、折り返し地点の黒岳到着。

黒岳山頂からの展望

黒岳で昼食を摂り再出発。予定より10分ほどの遅れ。同行者に多少の疲れが見える。途中のコルで強い風に煽られ、それも体力を奪う一因だった模様。俺もショートパンツでスタートしたけど、さすがに寒く、途中でタイツを履いた。さらに尿意も催しがちで、途中2回も携帯トイレのお世話になることに。白い粒状のなにかが入ってたので、てっきり固めてゲル状にしてくれるんだと思ってたんだけど、ただの臭い消しだったようで、液体を持ち運ぶことになったのは誤算だった。100均で買った商品なのでこんなものかな……。

その後、予定よりジリジリと遅れながら歩き続けること数時間。日も少しづつ傾き、すれ違う人もほとんどいなくなってきたところで中岳分岐に到着。予定では旭岳を登り返して姿見駅へ向かうつもりだったが、そのルートだと時間的にギリギリ間に合わないのではないかと思われたため、急遽、所要時間が55分ほど短い裾合平方面へ下りることに(というか、そもそも旭岳を登り返す必要がなかったわけで、当初よりこのルートを検討しておけばよかった。まあ前半それまでの予定時間に合わせて歩いたため、ここで余裕ができたとも言える)。

調べてきていないコースのため、多少の不安はあったが、中岳温泉周辺での谷歩き、裾合平での高山植物を眺めながらの木道歩きなど、往路にはなかったヴァラエティが楽しめた。さらに基本的には下りのコースで、疲労のあった同行者も無事ロープウェイの営業時間中に姿見駅にたどり着け、結果大成功だった。

ロープウェイを降りてホテルへ。徒歩2~3分という立地は非常にありがたい。ホテル到着後、洗濯・入浴を済ませ、夕食。昨日と同じラインナップだが、2泊目ということで2尾のエビがサーヴィス。味はまずまず。就寝。

8/4(土)

この日は午前中いっぱいを使い札幌まで移動。昼食は『おにぎり』で紹介されていたらーめん心繋。

らーめん心繋

2人で「生姜醤油・みそ・にぼし」の3杯を注文。3杯とも美味い。にぼしはオーソドックスな魚介系。みそは個人的にはあまり好みではないんだが、ここのスープはにんにくが効いていてひき肉との相性もよく、ちょっとみそラーメンを見直す勢い。そして生姜醤油は1番好み。コクがある醤油に生姜が香るスープはすごくクセになる。個人的に麺にはスープほどの強みを感じなかったけど、十分美味しい。近くにあったら絶対リピートするお店。満足して退店。

昼食後はこの旅もう1つの目的である最後のどうでしょう三大聖地「平岸高台公園」へ向かう。まずは隣接するHTB本社。

HTB本社

なんと今年9月、HTBは南平岸の地を去るそうで、社屋には藤やんの書いた「ありがとう南平岸」の垂れ幕が。そんなタイミングで北海道を訪問できたこともなにかの縁かなと感慨にふけりながらHTB社内へ。日曜ということもあってか受け付けも休みで、入り口のグッズコーナーだけ立ち入れる状態。ただ、そんな中でもどうでしょうファンと思しき方々が数組。意外とご年配の方もいらっしゃって驚き。少し見て回った後、隣の平岸高台公園へ。

平岸高台公園

とうとう訪れた最後の聖地! ……まあ藤やんが勝手に言っているだけで、だからなんだという場所なんだけど、こうして立ってみるとやはりそれなりに思うものがある。もっともリアリティを感じられたのがHTBとの距離感。藤やんが前枠・後枠収録のため大泉さんを呼びつけ、到着するとおもむろに局から現れ、サクッと撮影してハイさようならで帰っていく。そんな光景が目に浮かび思わず頬がゆるむ。ゆっくりとあたりを眺めながら園内を一周し、最後の聖地に別れを告げる。

この日は前日の山行の疲れを考慮し、あまり予定を入れていなかったが、少し時間が余ったため、北海道神宮に行ってみることにする。

北海道神宮

北海道らしく敷地にゆとりを感じる神社。杉も大きく育って立派。また、おもしろかったのが末社。北海道鉱業会殉職者を祀った鉱霊神社や北海道拓殖銀行物故者を祀った穂多木神社などは、これぞまさに八百万の神。個人的に近代(おもに明治期以降)に創建された神社にはあまり興味がなかったんだけど、少し蒙を啓かされた気がした。

札幌市内のホテルにチェックインし、道産食材レストラン『テルツィーナ』に向かう。サッポロファクトリーというサッポロビール工場跡地に造られたレンガ造りの商業施設内に位置し、少々オシャレな雰囲気を醸し出している。土曜の夜ということもあるんだろう、ほぼ満席状態。混雑を予想し予約をしていたのは正解だった。コース料理を注文し、味わっていく。前菜こそまずまずだったものの、イカとからすみのパスタ、鶏のリゾット、メインの豚、ピッツァ、そしてデザートまでなかなかのレヴェル。特にリゾットは大変美味。6,000円のコースとして合格点を差し上げたい。ホテルに戻り就寝。

8/5(日)

この日は小樽観光。ホテルで軽く朝食を摂り、朝一で小樽に乗り込む。運河を中心として、実に観光地らしい街並みで、実際に観光客も多い。

小樽運河の風景

まずは小樽芸術村の似鳥美術館へ。ここは旧北海道拓殖銀行小樽支店を改築した美術館で、建物はなかなかの趣き。おもに近代の日本画・洋画(日本画家の作品が多い)、木彫、ガラス製品が展示されている。ニトリ創業者が収集した作品ということで、著名な作家の作品も多くあるんだが……少々表現を誇張するなら「どぎつく」感じ、残念ながら自分とは趣味の波長があまり合わなかった(もちろん、いいなと思う作品もあった)。比較対象として適切か判らないが、大原美術館やMIHO MUSEUMのほうが個人的にはずっと好み。

美術館を出ると、よい時間になったので、昼食のため『若鶏時代なると本店』へ。開店直前に到着したが、店の前には人だかり。

若鶏時代なると本店

先着順に入店していき、1巡目で入ることができた。注文したのは名物「鶏の半身揚げ定食」。

鶏の半身揚げ定食

噂に違わぬ大きさで食べごたえ十分。手をギトギトにしながら食べたが、特にももの部分は脂が乗って大変美味。追加でざんぎを頼んだが、こちらの味にも満足。

昼食後、小樽芸術村へ戻る途中、旧日本銀行小樽支店の建物を利用した日本銀行旧小樽支店金融資料館という施設を見つけ、入ってみる。一見地味に見えるこういった施設に思わぬ当たりがあることはこれまでの旅で経験していたが、こちらもその例に漏れなかった。北のウォール街と呼ばれた小樽の沿革や、明治以降発行された紙幣等の展示、紙幣の偽造防止技術や1億円相当の重さ持ち上げ等の体験コーナー、そして現在の銀行や日銀の役割の紹介(日銀ネットとか信用創造とか、おそらくここが1番周知したいところだったと思うし、個人的にはもっと突っ込んで展示や体験コーナーを設置してもらってもよかったと思う)とヴォリュームがあり、無料の施設とは思えない充実ぶりだった。

予期せぬ出会いにオトクな気持ちを感じつつ、小樽芸術村の旧三井銀行小樽市店へ。こちらは純粋に建築物の展示(別途浮世絵展も開催していたがそちらはスルー)。明治期のさまざまな建築技法や当時のディーテイル、そして大金庫等銀行ならではの設備も間近に鑑賞・観察することができて、想像以上に興味深かった。

そして小樽芸術村の最後はステンドグラス美術館。正直あまり期待していなかったんだけど、これまた意外によかった。実際にイギリスの教会に飾られていたステンドグラスが展示されており、その美しさはもとより情報量がすごい。音声ガイドで全作品の説明を聞いていると時間がかかってしまうけど、聖書や聖人をどのようにモティーフにされているかがよく判り、たいへんおもしろかった。

芸術村を見終わり、まだ時間があったので小樽運河前の通りをぐるっと歩き、堺町通りを戻る。観光客に加え、ゆかた祭り(?)も開催されていたようで、たくさんの人・人・人。そんななか、ちょこちょこ店を覗きながら散策する。……が、うーん、どうもイケてない。京都をはじめとするほかの有名観光地と比べて、店のオシャレ度が一歩も二歩も劣る。ルタオなんかは洗練されてるんだけど、古き良き土産物屋の域を脱しない店舗がかなり多い印象。さらにもう一段階観光地としての質をあげられる余地があるんじゃないかなと考えながら散策を終える。あ、そうそう、祭りで売っていた桃を絞ったジュースはメチャクチャ美味かった。

札幌に戻り、混み合うと聞いていた『回転寿しトリトン 札幌豊平店』へ早めに向かう。が、到着するとすでに行列が。とはいえ、早い時間だったため、さほど待たされることもなくカウンターへ。ネタは関西ではあまり見かけないものもあり、目移りする。味はビックリするほどとまではいかないものの、十二分に美味しい。20皿強、6,000円ほど食べ、満足。その後ホテルにチェックインし、翌日の予定を相談後、就寝。

8/6(月)

なんらかのアウトドアレクをと考えていたこの日は、前日の相談の結果、ニセコでサイクリングをすることに。札幌を出てニセコに向かっていると、目の前に羊蹄山が。

羊蹄山

その威容に接し、思わず「登りたい!」という思いが。とはいえ、予定もあるので後ろ髪を引かれつつニセコへ。

ニセコでレンタサイクルを提供している店舗はネットで検索していたので、とりあえず1軒目へ。が、基本予約が必要ということで、結局2軒目のライオンアドベンチャーにてMTBを4時間レンタル。周辺の地図をもらい、サイクリング開始。

基本的にニセコ駅周辺をスタートし、ニセコアンヌプリ方面へ向かう往路が登りで復路が下りというコースを走る。開始早々からの坂路。見栄は捨て去り、ギアをロゥ側にすると速度は遅いものの疲労なく登れる。漕いでも進まないのはもどかしいけど……。しばらく進むと第一チェックポイントともいえるニセコ高橋牧場のミルク工房に到着。

ニセコ高橋牧場のミルク工房

ジェラートを注文し、一休み。ミルクの味が美味い。そこから一登りし、頂上地点へ。昼食場所を蕎麦屋に定め、一気に下り。スピード感が爽快。バスでここまで自転車を持って上がり、ダウンヒルだけ楽しむという方法もあるそうだが、たいへんズルさを感じる。

しばらく下るが目指していた蕎麦屋が閉店しているのか見つからない。仕方ないので、そのまま下りながら店を探すと、寿都のアンテナショップ(なぜニセコに??)『神楽』という店を見つけたので入ってみる。店はなかなかきれい。ウニ入り海鮮丼2,000円を注文。しばらくして配膳される。

寿都のアンテナショップ『神楽』のウニ入り海鮮丼

ぱっと見、けんやら玉子やらが多く見え、あまり期待が持てないかなと思いながら食べてみたところ……海鮮の美味しさにビックリ。エビはそんなに好きではない俺だけど、味噌といい、身といいとても新鮮で中身をすすってしまうほど。また、実際はネタも折り重なって入っていて、量も十分。ご飯を大盛りにしておけばよかったと後悔したぐらい。唯一残念だったのはウニがちょっと苦かったこと(これミョウバン入りですかね?)。とはいえ大変オトクな丼だった。

気分をよくしながら再スタート。そのまま下って、とりあえずコースを約1周したが、まだ時間があったため、2周目に突入。ふたたびミルク工房までゆっくりと登り、先程通っていないニセコサーモン釣場前の道を進む。そのあたりで返却時間が近づいてきたため、同行者は帰路に。俺はもう少し粘って、ニセコストーンサークル(曽我北栄環状列石)や曽我神社(石段前まで)を巡った後、ライオンアドベンチャーへ。返却の手続きを行い、札幌のホテルに向かう。

ホテルにチェックイン後、少し休み、熟成肉を提供している『43°STEAKHOUSE』へ。カジュアルなお店かと思っていたんだけど、意外にフォーマルで少し驚きつつ、Tボーンのディナーセットを注文。前菜、スープ、サラダと供され、いよいよメインのTボーン。

43°STEAKHOUSEのTボーンステーキ

骨付きで一人350gの肉はなかなかの迫力。ミディアムレアで焼かれた肉はあっさりしていて食べやすく、可食部の量がどれぐらいだったのか判らないけど、個人的にはもっと欲しくなった。食後のドリンクとデザートで締め、ホテルに帰り、就寝。

8/7(火)

帰宅の日。当初、土産物でも探してまわろうかと考えていたんだけど、新千歳空港の繁栄っぷりを見たため、もうそこでいいかなと。ただ、そこでは買えない(買いにくい)であろう海産物を調達するため、札幌市中央卸売市場の札幌場外市場へ。

市場に着くとなかなかの賑わい。外国人観光客も多いらしく、各店舗でも中国語やヴェトナム語が話せる店員が雇われている模様。ひと通り見て回り、塩水ウニを購入。台風が接近していたこともあり、宅配ではなく持ち帰ることに。

昼食はスープカレーの店を予約していたんだけど、まだ時間があるため、札幌市内中心部に駐車し、地下街にあるHTBコーナーに向かう。HTBコーナーというか、基本的にどうでしょうとonちゃんの店。見たことがないグッズも多く、マグカップなんかはちょっと欲しかったんだけど、荷物がパンパンのため断念。

まださらに時間があったため、札幌の地下街を中心に見て歩く。観光客目当てではないということもあるんろうけど、ここも古臭いお店が多い印象。地元の方対象だとこれでいいんだろうか……とか考えていると、予約の時間が迫ってきたため、店舗へ向かう。地上に出ると信号による足止めが思いのほか長く、店に到着したのは時間ギリギリ。

札幌での最後の食事はスープカレーの店『カオスヘブン 札幌店』。山小屋風の店内はゆったりしており、この日は予約する必要もなかったぐらい。ミルクスタイルのスープが特徴の店ということで結構迷ったけど、まずはということで、チキチキ(チキンレッグ入りのスープカレー)を定番のカオススタイルで注文。

カオスヘブン 札幌店のチキチキ カオススタイル

運ばれてきたスープカレーは見事な色合い。口に運ぶとスパイスが効いていて実によい味。そしてなにより入っている野菜! これが北海道ならではなんだろうか、じゃがいも、ナス、かぼちゃ、どれを取っても美味しい。まともなスープカレーは初めてといってもいいぐらいだったんだけど、たいへん堪能できた。

そして、いよいよ札幌に別れを告げ、千歳へ。レンタカー会社で車を返却し、空港まで送迎バスで移動。荷物をコインロッカーに預け、土産物を物色。定番モノは相当数網羅されているんだけど、それぞれのブランドで欲しいと思っていた商品がことごとくない。ちょっと困っていたところで試食を提供していたmorimotoの「ハスカップジュエリー」を何の気なしに食べてみると……信じられない美味しさ! 要冷蔵というところで悩んだんだけれど、これを逃しては後悔すると購入。そのほかにも何点か購入し、ショッピング終了。

その後、帰りが夜遅くなるので、機内で食べる夕食を探す。空弁を見てみたんだけど、価格・量・内容で満足できるものがなく、結果、コンビニでおにぎりを購入。最後の「おにぎりあたためますか?」を聞き、満足感を得ながら飛行機に搭乗。

帰路でははるかに乗車できればと考えていたんだけど、着陸時刻との兼ね合いで一足違い。しゃーなしで乗った電車、びわ湖大花火大会もあって警戒してたんだけどそれほど混雑もなく、無事帰宅。

総括

どう旅史上において、北海道上陸を果たした今回は大きな記念となる旅だった。HTBが南平岸の地を去る年だったというのも俺たちにとってはめぐり合わせを感じる。もちろん北海道のごくごく一部の顔しか見ていないので、今後もお世話になるなるであろうとは思うけど、やっぱりひとつの区切りだなと感じる。ま、そういう意味でもまた次回の旅が楽しみだ。

最後に今回の旅で感じたことを3つほど。

  • ホテルにおける無線インターネット接続環境が長足の進歩。
    • 数年前は、つながっても遅くて使い物にならなかったり、そもそもインターネット接続環境がないようなホテルも存在していたが、今回の旅で宿泊したホテルはいずれも非常に環境がよかった(最後に泊まったプレミアホテル-CABIN-札幌のみ少し重くなることはあったが)。『グラブル』のマルチでもほかの参戦者にまったく負けずに叩けるほど。調べ物もはかどるのでこれはたいへんうれしい。
  • 北海道土産はハスカップジュエリーでFA
    • 自宅用に購入したものをまるごと1個食べたが、とにかく相当な美味しさ。周りのチョコレイト、ハスカップのジャム、バタークリーム、クッキー、それぞれの美味しさのみならず、バランスも一級品。数あるご当地土産のなかでも堂々のトップクラスだと思われる。パッケイジもオシャレだし、白い恋人やマルセイバターサンドのように超有名というわけでもなく、こなれた感じも出せるので(調べてみると知る人は知っている超美味しいお菓子、みたいだった)、冷蔵の品物を渡せる相手・シチュエイションであれば、これを渡しておいて間違いはない。てゆぅかフツーに取り寄せて食べたいわ……。
  • スマートに観光するすべを身に付けたい
    • 従来もそうだが、どうも一般的な「観光」での楽しみ方があまりうまくない気がする。ショッピングや体験にあまり興味がない、動物が苦手、人とコミュニケイションするのも好きでない……といろいろ不利な条件を抱えているので、それらを踏まえてどうすべきか、さらに考えてみたい。幸い、学術的なことには興味があるので、今、基本的には1枠だけ取っている文化枠を2枠に増やし、美術館と科学館を訪問する、などというのはいいかもしれない。まあいずれにせよ今後の課題。

プロダクトテスト・トレッキング(鶏冠山~竜王山)

おなじみのコースで新たに購入した以下の3アイテムをテスト。5km程度の山道と14km程度のロードを歩いた。また、今夏に大雪山系往復縦走(21km)を計画しているので、そこに投入できるかも検討。

  1. PaaGo WORKS RUSH 28
  2. LA SPORTIVA AKYRA
  3. ATION CRATER MESH S/S SHIRT

PaaGo WORKS RUSH 28

パーゴのトレラン/ファストハイク向け軽量バックパック。荷物を入れて9kgで背負ってみた。肩甲骨のあたりに負荷がかかるのかと(勝手に)思っていたが、それより下の背中あたりに荷重。歩き始めはもう少し上がいいなと多少の違和感があったが、しばらくすると気にならなくなる。ロードの最後のほうになると肩に負担を感じたが、総じて快適。RaidLight Ultra Olmo 20Lとの比較でいうと

  • ○荷物がたくさん入る
  • ○コンパクトになる(丸めて持っていくこともできる)
  • ×荷重位置が少し低い
  • ×ストックを胸元にホールドできない

と一長一短か。荷物が整理できれば、Ultra Olmoにしたいかなと思うが、またUltra Olmoでも歩いてみて決めていきたい。

LA SPORTIVA AKYRA

同じくLA SPORTIVAのBUSHIDOを使用していたが、だいぶソールが減ってきたため、新しいシューズを検討し、AKYRAとMUTANTが候補に残ったが、店舗にサイズのあった(といっても京都を駆けずり回ったが……)AKYRAを購入。足入れ時の第一感は包み込まれるイメージ。BUSHIDOのハードでカッチリした感触とはかなり異なる。若干足元が重たく素早い足さばきという点ではBUSHIDOに劣る印象。ただ、ソールのトラクションは素晴らしい。まっったく滑らないと言ってもよいほど。また、クッションもなかなかにある。これは好き嫌いが分かれるだろうが、長距離だと疲れが少ないのかもしれない。トータルで相当よいシューズ。個人的にはトレランシューズというより、ローカットの登山靴といった感じ。右のかかとにほんの少し靴ずれを感じたが、問題なく大雪山系に投入できそうだ。

ATION CRATER MESH S/S SHIRT

ファイントラックが切り拓いた(んだと思ってる)ドライレイヤーというジャンルだが、今や各メイカーがしのぎを削り、百花繚乱の様相を呈している。また、それとは別に、安価なワークウェアを登山に使えないか模索する動きもあったが、そこについにドライ系インナーまで登場することになった。それも有名メイカーのインナーが5~8000円程度するなか、1000円そこそこという破格の値付け。本日は、そこまでシヴィアではない天候/気温での使用だったが、問題なくドライに保ってくれた。ただ、荷物の整理の小休止で一度バックパックをおろし、再度背負った際には多少の冷えを感じた。ファイントラックに比べると性能は落ちると思われるが、気軽に使えるこの価格はスゴい。登山はそれほど頻繁に行かないので高価かつ高性能なものを使いたい気分はあるが、この価格なので、ぜひ普段使いできるように、グレイのVネック仕様を出してほしい。スーツ仕事が実にはかどると思われる。

どう旅2016(岐阜編)

2016年の「どう旅」は岐阜。1人減り、2人での旅となる。

7/30(土)

恒例の昼前京滋出発。やはり恒例の渋滞により若干遅れるが、さしたる問題はなし。

名神を抜け、東海北陸自動車道に入ったところで、昼食を摂るため川島P.A.に立ち寄る。観覧車もある大きいP.A.で、子どもが多いなと思っていたら、8/1に鑑賞を予定しているアクア・トトぎふが設置されているところだった。近畿から意外と近い。

混雑の中、カワシマキッチンで鶏ちゃんから揚げ丼を食す。が、から揚げがいかにも冷凍モノという大変残念な出来。最後まで迷った古地鶏チャーシュー白湯麺にしといたほうがよかったかな……。まあボリュームがあったことは救いか。

その後は一路高山を目指す。飛騨清見で高速を降り、しばらく走っていると、巨大な建造物が。これが崇教真光か……とひとしきり関心した後、ミョーに人影が少ないことに気づく。月末~月初にかけ、祭事があると聞いていたんだが……。ともあれその場もすぐに過ぎ去り、高山の町に辿り着く。

崇教真光世界総本山

少し早いが、夕食を摂るためコインパーキングに車を停める。向かうはそば屋の寿美久。昔ながらの店構えに、郷愁を覚えながら席につき、天ざるを注文。少し待って出てきたのは、細めで香りもコシも強い、いかにも手打ちといったそば。なかなかに美味い。そしてついてきた天ぷらもカラッと揚がっており、箸が進む。特に野菜の天ぷらが素晴らしい。素材がいいんだろう。そば湯もいただき満足して店を後にする。

寿美久の天ざる

コインパーキングへの帰りに、少し寄り道をして翌日訪問予定のキッチン飛騨の場所を確認。店は趣のある洋食屋、といった雰囲気で期待が持てそうに見えた。店主と思しき人が外に出ていたので、あまり注視できなかったんだが(笑)。

その後、翌日の朝食と焼岳登山中の昼食をコンビニで買い込み、宿泊場所の西穂高ビューロッヂに向かう。山の近くによくある素泊り上等のペンション風の宿。必要最小限のツインルームだが、清潔だし24時間入浴可能の大浴場(中浴場)があるのが嬉しい。早めに休んで翌日に備える。

7/31(日)

4:00起床。準備を整え、6:00過ぎに宿を出発し、焼岳中尾高原登山口に向かう。駐車場には数台の車。6:45頃登山開始。しばらく舗装された林道を歩いていると、木々の切れ間から荒々しい山容が覗く。あそこまで登っていくのか。

中尾高原登山口近くから望む焼岳

舗装路が終わると、樹林帯に入る。途中、白水の滝を眺めたりしながら、つづら折りの道を登っていく。徐々に空が明るくなってきて、ついに中尾峠に到着。――と、視界が一気にひらけ、焼岳が眼前にそそり立つ。圧倒的。これが北アルプス!(入口だけど) 低山には低山のよさがあると思ってるけど、やはり山としての「格」の違いを感じる。

中尾峠近くから望む焼岳

急激にテンションが上がり、足取りも軽く進んでいくと、徐々に傾斜が急になり、岩場も激しくなっていく。高所恐怖症には少々つらいが、足がすくむという程でもない道を大きく回りこんで肩に出ると、北峰山頂は目の前。最後、溶岩の間を登りつめ、眼下を望むと、焼岳小屋や笠ヶ岳が見える。ガスもかかっており、北側はあまり視界がよくなかったのは残念。

焼岳山頂へ最後の登り

焼岳山頂からの眺望

ひとしきり楽しんだ後はそそくさと下山。ここまでは奇跡的に晴天に恵まれていたが、この日の天気予報はあまりよくなく、特に昼(午後3時ぐらい)からは雷雨も予想されていた。岩場を慎重に下りながら、人が少なくなったあたりで、開けた場所を見つけ、昼食。予定していたラーメンも作らず、さっとおにぎりをお腹に収め、再び下山を続ける。

中尾峠を過ぎ、樹林帯に入ってしばらくしたところでパラパラと雨が降り出す。レインウェアを取り出すほどではないが、心持ち足を早め、下山を続けていると、とうとう本格的な雨に。レインウェアを装備し、先を急ぐとさらに雨脚は強くなるが、登山口が近づくころには弱まってきた。そのまま歩き続け、駐車場まで。所要時間は約8時間、実際の歩行時間は7時間強で、コースタイム若干押し、といったところか。

とにかく山らしい山の体験ということで、楽しかったし、技術、体力をつけて、さらなる山々も見てみたいというような思いを抱かせる山でもあった。今後の参考のため、同行のAについても記載しておくと、登りの樹林帯はかなり調子がよく、早過ぎるのではないかというぐらいだったが、中尾峠以降、傾斜が急になるとペイスが落ち、下りではかなりのダメージを負っていた。前半スピードを落としたら楽だったのではないかと尋ねたが、そこを落としても後半が楽になったとは思えないし、そのなかでも傾斜によりスピードの緩急はつけていたとのこと。個人的にはもう少し抑えたほうがトータルのパフォーマンスが上がりそうに思うが、完全なオーヴァーペイスとも言えないし、それも判断かなと。なお、下りに関しては体重、技術面で改善の余地ありとの感想もあった。

下山後、しばらく車で走り、ホテルアルファーワン高山バイパスにチェックイン。シャワーを浴び、少し休んでから、キッチン飛騨に向かう。俺は気づいてなかったんだが、店のすぐ前に駐車場があることにAが気づいていたので、そちらに停め、入店。

店内の雰囲気は、外観と同じくちょっと品のある洋食屋。5割ほどの入り。予約をしていたため、奥の席に通される。メニューを吟味した結果、「お二人で食べるA-5等級飛騨牛ロース・フィレステーキセット 各200g ¥19,224」と「おまかせハム盛り合わせ 2人前 ¥1,296」を注文。

サラダ - キッチン飛騨

ハム盛り合わせ - キッチン飛騨

お二人で食べるA-5等級飛騨牛ロース・フィレステーキセット 各200g - キッチン飛騨

まずはサラダだが、なかなかみずみずしく、ハム盛り合わせも美味。そして、メインの飛騨牛だが、食べてびっくり。A-5なのだが、脂感が非常に少ない(口の中で溶けたりといったたぐいではない)。加えてもちろん肉は柔らかく、味もジューシィなので、実に食べやすい。お店の方いわく、他の牛種に比べ、サシが少ないのかもしれないとのことで、やはり食べやすいとの評を皆さん口にされるそうだ。おすすめしているのもサーロインだそうだが、これなら納得がいく。また、別途ステーキソースも用意されていたが、かなりこだわって焼いておられるため、そのままでも十二分に美味しい味付けとなっており、その点も嬉しい。さらにご飯は大盛りだったにもかかわらず、ちょっとおかわりをもらえたところも小さな喜び(笑)。あと少しの厚顔さと時間があれば、もう少し注文したかったところだが、腹7分目の満足で店を後にし、ホテルに戻り就寝。

8/1(月)

この日の午前中は、昨日に引き続きのレクで、アスレチック・ジップライン。ホテルで朝食を摂った後、集合場所の馬瀬美輝の里に向かう。

馬瀬美輝の里

ひとしきり山の中を走り、着いたところは足湯のある小さな道の駅。その端にあるマウンテンライフ飛騨で受け付け。対応してくれた20代(と思われる)同郷大津市出身の女性は、タンクトップ姿でとてもいい身体。こんなところだし、クライミングやってるんだろうと当たりをつけ尋ねてみたが、外れ。それどころか、たまにアスレチックのガイドをするだけでスポーツすらやっていないらしい。ホントかぁ? 千反田えるなら「わたし、気になります!」と好奇心に任せ突っ走るところだ(笑)。

ともあれ、受け付けも終わり、車で7分ほどのアスレチック設置場所に向かうこととなったが、スタッフの弁当とハーネスも持たされる。嫌いじゃないよ、こういうユルさ(笑)。川沿いの道を走り、最後、地道をしばらく行くと、そこは森の中のアスレチック。

現地にいたのは1人の責任者と思しき日本人と、数人の外国人。なんでもここでは外国人を「奴隷」として使っているので(もちろん一流のジョークで、日本人の方も一緒に働いてる)、共通語は英語とのこと。実際のガイドについてくれたのは、ユタ州出身のアメリカ人と、ヴェネツィア出身のイタリア人。慣れない英語を使いながら、用具を装着し、いざアスレチック開始。バランスや筋力を要求されるコースを進んだり、ジップラインで飛んだりしながら徐々に高度を上げていく。最高所は地上15m。もっとも怖かったアトラクションは、2本の丸太を支えなしで渡るもの。命綱があるとはいえ、肝が冷える。ただ、最近判ってきたことだが、俺はテクノロジィへの信頼が強いらしく、きちんと安全が確保されている(ということになっている)なら、高所恐怖症もある程度押さえ込めるらしい。逆に同行のAは基本的にそういうものを信頼していないらしく、恐怖感を覚えつつの慎重な進み方になったとのことだった。

そんなコースを2時間近く遊び回り、堪能したところで終了。スタッフらに別れを告げ、馬瀬美輝の里に戻る。着替えた後、昼食を摂るため、下呂に向かう。

下呂では、「お食事処 宴蔵」にて飛騨ナットク豚トマト丼とケイチャンを注文。トマト丼は、トマトと豚なんてホンマに合うんかいなと思いながら、豚とトマトをぱくり。……思った通り、単に豚とトマト。やっぱりなと少々ガッカリしながら、温玉を崩して一緒に食べると……美味い。トマトと温玉の相性がいい。なるほど、これなら一緒にした意味がある。ケイチャンのほうは間違いのない味。甘辛いかとおもいきや、甘さはほとんどなく、俺としてはうれしい。おつまみとして最高だろう。

飛騨ナットク豚トマト丼 - お食事処 宴蔵

満足して店を出た後、祭りの準備が進む町中を歩く。すでに神輿が練り歩いたりしてて活気がある。向かったのはゆあみ屋で、お目当ては温玉ソフト。コーンフレイクにソフトクリームと温玉を載せたデザートで、よくかき混ぜて食べるとのこと。一口くちにしてみると、プリンに近い印象で、違和感はない。そもソフトクリーム自体が美味しかった。

昼食・デザートの後は宿泊場所のホテルリソル岐阜まで。走り出してしばらくするとすごい雨。大粒の雨がフロントガラスを叩き、路面からの跳ね返りと相まって前がほとんど見えない。さすがに危険を感じたため、途中、道の駅などで2回ほど休憩しつつ向かう。そのうちに弱まってきたので一安心。

ホテルに到着し、チェックインしてしばらく休んでから、夕食のため、焼肉大翔に向かう。今回は車を置き、名鉄での移動という初めての試み。電車はさほど混んでもおらず、7分ほどで新那加駅に。そこから少し歩いて辿り着いた大翔。2Fに入口がある店に入ると、ほぼ満席でびっくりしたが、3Fに案内され一安心。

焼肉大翔

ミョーに高い座敷に腰を落ち着け、適当に肉といわゆるひとつのメインであるところの各務原キムチを注文。コンロに火が着けられ、しばらくすると肉とキムチが運ばれる。肉は2人前で頼んでいたが、なかなかのヴォリューム。早速焼いて食すが、正直肉自体はそこまでの味ではない。そして、注目のキムチは……からい。それも唐辛子で辛いのではなく、塩辛い。そして酸味も少ない。酸っぱいキムチや漬物が好みの俺としては、ちょっとストライクゾーンから外れており、残念だった。今回は単品で食したが、料理によっては相性が良かったりするんだろうか……? そんなわけで、少々惜しいところもあったが、量と価格に満足しつつ、店を出て、名鉄に乗ってホテルに帰る。しかしなんだ、いまさらだが、岐阜の夜は早いな。

8/2(火)

ホテルは朝食が自慢とのことで楽しみにしていたが、その自慢に恥じず、一品一品の質がよい。飛び抜けて美味しいというものではないが、なるほどと思わせる出来だった。

この日はカルチャーの日ということで、まずはかかみがはら航空宇宙科学博物館へ。じりじりとした熱さの中、敷地内に入ると、いきなり屋外展示の飛行機がお出迎え。P-2JやYS-11など、航空機に詳しくない者でも知っている/聞いたことのある機体が並び、一部は機内にも入れる。ファンには垂涎だろうとためつすがめつしながら、館内へ。

かかみがはら航空宇宙科学博物館

かかみがはら航空宇宙科学博物館

かかみがはら航空宇宙科学博物館

館内にももちろん多数の飛行機。と同時に日本の航空産業の発祥地としての各務原の沿革も展示されている。加えてシミュレイターなども数多くあったり、コックピットへの搭乗体験もあったり、宇宙開発に関する展示まであったりと、なかなか盛りだくさん。ただ、頑張ってる割にグッと惹きつけられるところがあまりなかった気がする。おそらく素材で勝負しているため、マニアにとっては楽しくて仕方ないが、知識のない人にはもうちょっと料理して展示してあげたほうがいい、ということなんじゃないか。あ、シミュレイターはゲイム性の低さと勉強に結びつける部分が明らかに問題。お金がかかってそうなのにもったいない。

とはいえ、ひと通り見て回ると、昼はとっくに過ぎていた。堪能したことは間違いないなと思いながら、昼食のため「ラァメン クック」に向かう。昼を大きく回っていたにもかかわらず、店内はほぼ満席。カウンターの先客に少し寄ってもらい、2人分の席を空けていただく。注文したのは「潮ラーメン」。美味し。ハマグリの出汁とバターの香りの塩ラーメンがなんとも優しく食欲をそそる。麺も細めで好みのタイプ。みるみるうちに完食。近所にあったらリピート間違いなし。ちなみにほかのお客は台湾和えそばの注文率が圧倒的。そして麺を食べ終わると、多くが追い飯を注文・投入。個人的に和えそばとか混ぜそばはあまり好きではないんだが、ここのなら食べてみてもいいかも……。

お腹が満たされたところで、午後のプログラムであるところのアクア・トトぎふへGo。こちらは初日に通って予想していたとおり、子ども達の姿が多く、その間を縫うように鑑賞していく。世界最大級の淡水魚水族館という触れ込みに恥じないスケイルと、工夫をこらし、楽しませようとする展示。落ち着いて見られれば興味深かろうと思われたんだが、なにせ夏休みの子ども達の元気はすごい(笑)。小走りで動きまわり叫び回り、存分に楽しむ。もちろん主人公は彼ら彼女らなので、邪魔にならないよう遠慮しながら見て歩いていると、興味を満足させるには物足りないまま出口まで辿り着いてしまった。まあこれは仕方ない。

といったところで、時間は夕方に近づく。この日はホテルを取っていなかったので、ネットで探したコンフォートホテル岐阜を予約しチェックイン。――したところでまたもやすごい雨。音もすごいし、高層ホテルの窓からくっきりと雨の範囲が見えるほど。幸運に感謝しながらしばらく休む。

雨もほぼ上がった頃を見計らい、土産物を探しに岐阜駅周辺へ繰り出す。が、なんというかこれといった土産物屋がない。まったくないわけではないんだが、ちょっと物足りない。高山や下呂のほうがあったなあと後悔しつつ、翌日のS.A.に期待を寄せる。高島屋あたりまで行ってみたらよかったのかもしれないけど、同行Aにまだ登山のダメージが残っているようだったので、夕食に向かうことにする。

夕食は真のナポリピッツァ協会認定店の「ダ アチュ」。岐阜駅すぐにあるトラットリア・ピッツェリアらしい佇まいの店は、訪問時ほぼ満席。小さなテーブルに高いスツールの席が空いていたのでそちらに陣取り、マルゲリータと魚介のパスタを注文。席から調理の様子を眺めながら待つことしばし、まずピザが届く。基本のマルゲリータだが、トマトの旨味、生地の味ともに良好。続いて配膳されたパスタもタッリアテッレというんだろうか、平麺でもちっとした食感で美味しい。味としてはよかったんだが、席が落ち着かないこともあり、追加注文することもなくそこで退店。また、以前食した名古屋にある真のナポリピッツァ協会認定店のコスパにくらべ、こちらのお店の価格がまずまずだったということもある。

2016-08-02 19.29.10

魚介のパスタ - ダ アチュ

そのままホテルまで帰り就寝。

8/3(水)

最終日。朝食はホテルで。アメリカナイズされたビュッフェかと思っていたが、意外にもおにぎりなどもありちょっとうれしい誤算。腹ごしらえを済ませたあとは、いつもより少し早く出発。目的地は揖斐川町にある天空の遊歩道。

車を走らせていると、徐々に田舎道の風情に。そして道の傾斜が急になっていったかと思うと茶畑が広がり、駐車場(といっても少し広い道端だけど)に辿り着く。そこにはひとり案内の方がおり、場所の案内をしてもらった後、景観協力金を募金箱に入れ、目的地へ歩き出す。

絶景ポイントまで徒歩20分と聞いていたが、舗装路とはいえいきなりの急坂。駐車場入口にご自由にお使い下さいとの杖が置いてあったが、さもありなん。しばらく高度を稼ぐと、地道に入る。ちょっとした登山道。ごくごく普通のスニーカーで来たが、これはたしかにトレッキングシューズで来てもよいレヴェル。汗をふきながら登り、視界が開けると、そこは「西美濃のマチュピチュ」。なるほど、たしかに美しい。

天空の遊歩道

景色を楽しんだあと、足を滑らさないよう気をつけながら下る。途中、烏帽子岩という標識があったのでそちらにも寄ってみる。……うん、まあ、烏帽子と言われれば……烏帽子かも??

烏帽子岩

駐車場に下りたところで案内の方が名産のお茶を振る舞い、秋の紅葉の頃や新茶の頃の写真も見せてくれる。四季折々の風景が美しい。一休みしたところで、最後の目的地、養老天命反転地に向かう。

養老天命反転地

ここは体験型アート作品で、不整地に迷路のような建物が歪に建てられている。それらは実際の家、生活空間を模しており、バランスを崩しながら歩きまわることで、日常と非日常の狭間の不思議を体感できる――というのがコンセプトということでいいんだろうか。焼岳とアスレチックを踏破してきた我々のバランスを崩すには至らず、ちょっと歩きにくい建物レヴェル。まあ子ども達が転びながら探検するのは楽しいんじゃないだろうか(実際にそういう家族連れもいた。意外だったのは若い人も結構見かけたこと。自分たちを棚に上げるけど、なんで来てるんだろうな?)。とはいえ、ひりつくような熱さの中、老朽化が進みつつあるヘンな建造物が立ち並ぶ公園を散歩するのはなかなかオツなものである。

散策も十分楽しんだので、駐車場を出発。途中見つけていた飛騨牛精肉店の丸明に立ち寄り土産を買い(なお、A5のサーロインとランプを買い、帰宅後食したが、キッチン飛騨で食べた飛騨牛とは異なり、一般的なA5クラスを上回る脂分だった)、養老S.A.に一般道から入る。ここでも土産物を見て、軽く食事を摂る。

帰路は俺の時間都合上、下道で。のんびりと湖岸道路を走り帰宅。

そもそも2人で予定していた旅がひょんなことから3人旅となり昨年まで続いていたが、今年からは2人旅となった。なにか変わるのかなと思っていたが、意外なほど変わらなかったように感じた。また、恒例の登山もとうとう北アルプスにまで足を踏み入れることとなった。いろいろと変化・進化はしていくが、これからも楽しみたい。

トレッキング(笹ヶ岳)

旧聞に属するが昨年の笹ヶ岳トレッキングについてメモをしておく。

東登山口近くに車を停め登り始める。意外と急登。そして「笹ヶ岳」の名のとおり、大変な量の笹。あまり人も通らないのか、膝丈から腰丈の笹が登山道に覆いかぶさっており、藪こぎに近い状態。

笹ヶ岳山頂

山頂にある信楽焼の置物を眺めた後、南にある閼伽池から雨乞岩までの縦走を開始。が、ここからの道がかなり不明瞭。また、地図についている道が標識と異なっており、2回ほど道をロストする。GPSがあるからいいかととにかく進んだことも災いした。ちょっと安易だったなと反省。

雨乞岩からの眺望

雨乞岩周辺は伊賀側からの登山道が近いのか、東屋やトイレも整備されており、雨乞岩自体からの眺望もなかなかよい。伊賀側からすぐ登れるのなら、ハイキングにはもってこいだろう。

帰りは笹ヶ岳山頂まで戻り、西登山口から下山。

トレッキング(鶏冠山~竜王山)

行楽日和の秋の3連休におなじみのコースをトレッキング。いい天気の休日なだけあって、かなりのにぎわいを見せていた。

今回も8kg程度の極軽の荷物に、シューズはラ・スポルティバのブシドー。少し違うのは少々スピーディな行動を心がけたところ。結果、コースタイムの4~5割ほどの時間で歩き終えたが、右かかとに今までしたこともないほどの靴ずれを起こした(左かかとも多少)。当然、途中で痛みを感じていたから処置をしていればそこまでひどくはなかっただろう。ただ、今回はバックパックを下ろすのも面倒だったし、いったいどれぐらいの負傷になるのかもちょっと興味があったので、そのまま行ったが、やり過ぎだった。けど、このシューズはフィットしていると思っていただけに多少ショック。ただ、今思えば、シューレースの締め方が少し甘かったかもしれない。

いちおうこれも経験。

トレッキング(白山テント泊)

初めてのテント泊トレッキングは初心者にも優しいと評判の白山。何回か計画していたんだけど荒天などで延びていた。

まずは別当出合まで車で乗り付ける。ハイシーズンを過ぎた平日のため、満車とはいかないが、それでももっとも近い駐車場は埋まっている。車を停め、準備をして早々に歩き出す。

白山別当出合登山口

駐車場から登山口までは5~10分ほど。数人の登山者を見かける。

白山別当出合の吊り橋

そして別当出合のシンボルであるこの吊橋。高所恐怖症には辛いが、無心になって渡り、いよいよ登山道へと足を踏み入れる。

階段上の道をどんどん登る。歩き始めの天気は良かったんだが、次第に雲が広がり、小雨がぱらつく。どうなることかと心配していたが、すぐに雨は上がり、甚之介避難小屋に着く頃にはかわってガスがかかりはじめた。

南竜山荘

そしてさらにしばらく進んだところで南竜山荘が見えてきた。ゆっくり歩いたつもりだったが、久々の登山かつ久々に20kgの荷物を背負ったことで少しペイス配分を誤っていたようで、この時点で結構疲労していた。とりあえず受け付けを済ませ、テン場に向かう。

南竜ヶ馬場野営場にてテント設営

ここも人は少なく先客は初老の男性1人のみ。少し離れたところに陣取り、まずはゆっくり昼食を摂ってからテント設営。なお写真にはないが、このあと少し風も出てきたのでガイラインを張った。

だいぶ時間があるのであたりを散策。静かで気持ちよい。ゆったりとした時間を楽しんでいると、テント場に3人めが。今度は若い女性。ちょっと挨拶をして、またのんびりと過ごす。テントに入って本を読んだり、外に出て景色を眺めたり。

夕暮れが近づいてきたので、夕食を摂って早々に寝袋に潜り込み就寝……したんだが、隣のテント(とはいっても15mは離れている)の女性のいびきがすごい。夜中3度ほど目が覚めた。俺はテントでは眠りが浅いってのもあるけど、いやあよく聞こえた。薄い布地で隔てられてるだけなんで生活音もよく聞こえるしこれは気をつけないといけないなということがよく判った。

3時起床。予定では軽く食事をして4時に御前峰に向けて出発――だったんだけど、トイレに行こうと外に出たら驚くほど寒い。トイレへの行き帰り中ずっと歯の根が合わない状態。もうちょっとゆっくりしようと寝袋に潜り込んでたら両隣も起き出してきて出発した模様。こちらはもう少しゴロゴロしてから食事をして5時に出発。

白山展望歩道から眺める夜明け

少し空が白み始めている中、展望歩道を登っていく。テントを置いてるので空身に近いかと思ってたけど、なんやかやを持つと10kg弱はあったようで、それほど軽くはない。とはいえ前日に比べればかなり身軽なので、それなりのペイスで登っていける。途中の展望台で隣のテントの女性と出会う。挨拶だけしてさらに進んでいると、突然目の前の景色も自分もサーッとオレンジ色に染め上げられる。東を望むと太陽が力強い光芒を放っている。モルゲンロート。信じられない光景。ごくたまにすごくきれいな夕焼けのオレンジ色を見かけることがあるけど、あれは徐々に街の色が変わっていく。でもこれは仄白いあたり一面が一瞬でオレンジ色に変わる。思わず足が止まって、信じられない気持ちで見とれていると、色は茜色から黄金色へと変わり、次第にいつもの光に戻っていった。とんでもないものを見てしまったという思い。はっきりとこれまでに見た中でもっとも美しい風景だったといえる。これはやめられんわな。なお、写真も撮ってみたけど、まったく伝わらないので載せない。

白山室堂

夢から覚めたような気持ちで進んでいき、白山室堂を通過。このあたりで、山頂でお日の出を見た室堂宿泊者多数とすれ違う。こっちにはかなりの人数の方がいたようだ。

白山御前峰

白山山頂に到着し、ここからお池巡り、と思ったんだが、どうもそっちに向かってる人がいない。地図にも「危険」マークがついてるし、どんなもんなんだろうととりあえずちょっと進んでみる。

白山お池巡り

なるほど、これを降りると。足を滑らせたりすると怪我するだろうし、よほど打ち所が悪ければ死ぬかもしれないけど、慎重に行けばまったく問題ないレヴェルなので、進むことに。まあ高所恐怖症にはキツいけど……。

白山お池巡り

降り切って下から見上げる。こうやって見ると崖って感じもする。ともあれ危険個所は過ぎたので、景色を楽しみつつ進む。

白山お池巡り

雪渓も残る。

白山お池巡り

このあたりはシーズンだとおそらくお花畑。大変美しいんだろうなあと思いながら、室堂まで帰り、エコーラインで野営場まで戻る。少しの間テントを乾かしてから撤収。

先に出発した登山者を追い抜きながら見ていると、みんな結構下りにも苦戦してるようだった。俺も筋肉疲労はあった上に、足にテーピングをしないで降りたのでそれなりにダメージはあったけど、無事に下山。

今回の山行はテント泊ならではの楽しみを見つけられた有意義な1泊2日だった。

テント泊準備

白山テント泊のために準備したもの一式。

まとまってもいないが、とりあえずメモしておく。

  • バックパック
    • テント
      • ペグ・張り綱
      • ポール
      • 室内用グラウンドシート
      • 屋外用グラウンドシート
      • テント用鍵
    • スリーピングバッグ
    • ジェットボイル
      • ジェットボイルガス缶予備1
      • キッチンタオル(数枚)
      • スプーン
    • ハードシェルジャケット
    • レインパンツ
    • スリーピングマット
    • ツェルト
    • 芯抜きトイレットペーパー(ジップロック入り)
    • 防水仕様トイレットペーパー
    • アルミボトル
    • ハイドレーション(プラティパス)
    • フリース
    • サーマレストZシート
    • ツール用スタッフバッグ
      • サバイバルシート
      • 防水マッチ
      • ライター
      • ロープ(長)
      • ロープ(短)
      • ダクトテープ
      • 単3電池×3
      • トイレスコップ
      • 結束バンド数本
      • 安全ピン数個
      • 懐中電灯
      • エスビット
      • ペツルティカプラス
      • ペツルイーライト
      • 非常食(練乳)
      • オービット
      • iPhone3GS
    • 救急用具一式
    • サンダル(イノヴェイト)
    • 日本手拭
    • 吸水タオル
    • ソフトシェル
    • チタンマグ
    • まくら
    • 着替え用スタッフバッグ
      • 化繊Tシャツ
      • ハーフパンツ
      • フラッドラッシュスキンメッシュ
      • キャプリーン2
      • ロングパンツ
      • ロングタイツ
    • 山専ボトル
    • テーピングテープ
    • ヘッドライト
    • サングラス
    • メガネ(予備)
    • ナッツ入りナルゲンボトル
    • レジ袋数枚
    • ゴミ袋数枚
    • ゴミ用スタッフバッグ
    • 食事用ジップロック
      • 五目ご飯
      • カルボナーラ
    • 食事用ジップロック
      • カップヌードル
      • チャーハン
      • 白ご飯
      • 深川めし
      • 野菜ジュース
      • 魚肉ソーセージ
    • 食事用ジップロック
      • カップヌードルしお
      • エビピラフ
      • 野菜ジュース
      • 魚肉ソーセージ
    • 食事用ジップロック
      • おやつ類
      • 粉茶
      • 粉ジュース
  • チェストバッグ
    • レザーマンチャージ
    • シルバコンパス
    • モバイルバッテリー
    • 虫除けスプレー
    • 日焼け止め
    • 単3電池×3
    • ミニライト
    • メガネ拭き
    • あめ・行動食
    • ライター
  • トレッキングポール

不要なものも多そうだが、とりあえずはこれで。

トレッキング(荒島岳)

どう旅2014の掉尾を飾ったのは北陸の名峰荒島岳の登山。

勝原スキー場跡の駐車場に車を停め、タクシーに乗ってみずごうの登山口へ。悪天の予報もあったけど、昼まではなんとか持ちそうな状況。とはいえなるべく早めに下山したいところ。

最初はゆるやかな林道・山道。特に厳しい道ではないが、Iが早くも音を上げる。とても登頂はムリだということで、Aと俺は先行し、登頂を目指す。Iはゆっくりとシャクナゲ平まで進み、下山してきた俺達と合流し下山するという計画にし、分かれる。

みずごう~小荒島岳 - 荒島岳

しばらく進むと木々は美しいブナ林へ。小荒島岳への分岐が出たので立ち寄る。

小荒島岳から眺める荒島岳

ガスっていて遠くの景色は見えなかったが、荒島岳の姿ははっきりと見える。堂々たる姿。

小荒島岳からシャクナゲ平まではほぼ平坦な尾根歩き。軽快に進み、シャクナゲ平で一息つき、荒島岳を目指す。ここからは急登。死者も出ているので注意というような看板も。

もちが壁 - 荒島岳

そしてほどなく現れたのが荒島岳最大の難所を言われるもちが壁。垂直に近いが、鎖や足場もあり、慎重に進めばさほど危険はない。何百mも転落するかも……というところはなかったので、個人的には恐怖はまったく感じなかった。とはいえ、岩場なので、滑落して頭でも打てば命にかかわる可能性は十分にあるので注意を怠ることはできない。

荒島岳山頂

その後も何か所かの急登を登りつめて山頂へ。一面のガスで展望はひらけなかった。残念。

しばし山頂を楽しんだ後、また急坂を注意しながら下り、シャクナゲ平へ。Iも到着しており、昼食を摂って勝原方面への下山を開始。

勝原コース - 荒島岳

こちらは中出コース(みずごうからのコース)よりは急坂だが、ブナ林が立派で目を楽しませてくれる。

進んでいくと、Iの疲労がひどくなってくる。少し進んでは休む、の繰り返しだが、次第に休む時間が長くなる。そんな中、強い雨が降ってきて、雷も鳴り出す。ところがIがレインパンツを持っていない。そこで、Iに俺のレインパンツを貸し、Aと俺が先に下山。駐車場でIのレインパンツを俺が借り迎えに行くことにした。

そこからしばらく降りると、スキー場跡に入ったんだけど、足元がガレており歩きにくい。おまけにおりからの雨で濡れており、スリップにも注意が必要。

とにもかくにも駐車場まで降り、念のための長期戦に備え、ペットボトルを補給後登って行くと、意外なほど近くまでIが降りてきていた。雨に濡れて涼しくなり体調が戻ったとのこと。いずれにせよよかった。最悪かつがなきゃならないかとも思ってたぐらいだったので。

そのまま無事下山。今回の山行は2人ともなかなかキツかった模様。俺はといえば、コースタイムを超えるようなゆっくりとしたペイスだったこともあり、非常に楽だった。

荒島岳はさすがの名峰だった。景色が見えなかったのは残念だけど。また、ピストンするなら勝原コースがヴァリエイションに富んでいて楽しいと思われる。

P.S.
勝原の駐車場で、百名山制覇を目指しているという男性に出会った。早朝から白山に登り、荒島岳に移動してきたとのこと。駐車場にテントを張り、翌早朝登るとのこと。なるほど、そういうやり方もあるんだな。

トレッキング(御在所岳)

何回も計画を立てていながら、悪天候や急用などで行けていなかった御在所岳にやっと行ってきた。

中道近くの駐車場に停める。車から出ると、それほどひどくはないが一面ガスでムッとする。えらく暑いなと思いながら山行開始。いきなり結構な登り。

ゆっくり登って行くと次第に岩が増えてくる(出発前、トレランシューズで行こうという考えがちらっとだけかすめたけど、登山靴で来て正解だった)。で、このあたりからルートが判りにくい。要所要所には親切にペンキがあるんだけど、苦労して岩に取り付いて越えたと思ったらずっと歩きやすいルートと合流してた、なんてことが何回か。このあたりはいわば経験の少なさのなせる業か。

また、高度感があって怖いところがあった。もちろん普通に歩いていれば問題ないところなんだけど、もしも滑ったら……とか考えると足がすくみがち。

多少精神的なストレスも感じつつ本登山道のハイライトであるキレットに辿り着く。

御在所岳中道登山道キレット

ここは事前にネットで見ており、また実際に眺めても特に危険は感じなかった。が、いきなりこれが現れたらかなり躊躇しただろうとは思った。

ここも慎重に降り……たんだが降り過ぎて戻ることに。あまり周りが見えてなかったのか。

その後も(個人的に)怖いと思うようなところを通過しつつ山頂公園へ。暑さや精神的なものもあったんだろうか、結構疲れた。

御在所岳山頂付近

山頂公園からはいちおう山頂へ。以前ロープウェイで来たことはあるがいちおう。観光客もちらほらいた。

下りは裏道。中道に比べるとだいぶマシだけど、やっぱり怖いところはあるなと思いながらしばらく行くと河原歩きとなる。このあたりは結構楽しい。

御在所岳裏道登山道

そのまま藤内小屋を越えて進んだところでまたも道を見失う。というか裏道を進んでいるのに、裏道の方向指示板を見て、「こっちじゃないな」と勘違いをしたことが原因。幸い、土石流を止めるため(?)の巨大な鉄格子のような間をくぐって降りられた。

あとは国道に出て駐車場まで。

とりあえず感じたのはやっぱり高度感のあるところは向いていないということ。御在所岳のレヴェルが判らないけど、こんなので恐怖を感じてるようでは北アルプスなんかとても行けないだろう(もちろん槍とかは行く気もないけど、高山帯は行きたい。涼しいし)。登っていればある程度慣れはするんだろうけど……。

ともあれ今後の山行についていろいろ考えさせられるという意味で有意義だった。

(追記)
帰りに警察が登山届を回収しているところに遭遇した。初めて見たけどきちんとやってくれてるんだね。

トレッキング(三上山)

ある程度天気がいい日を選んで、LA SPORTIVA 26K Bushidoの再テスト。

諸般の事情により、前回の倍近く時間をかけて登り降りした。

結論からいうと、やはり岩の上では滑りがち。もちろん多くのケースでは問題ないんだけど、ソール全体を岩に押し当てればまず滑らない、という登山靴のような信頼感はない。このジャンルはそういうものなんだろう。岩場のない低山で軽快に。当然の結論を自分でたしかめたというところ。

また、今回は10kg強を背負ったが、足裏への負担を感じた。登山靴の場合は、しっかりサポートを感じていたので、このあたりも違う。

履き比べることで、登山靴の長所がより明らかになった気がした。

なお、バックパックは、前回同様パーゴワークス カーゴ40。10kg強でも1時間半強ではまったく問題なし。