「丸太町ルヴォワール」円居挽(講談社)読了

京都の地名がいっぱい出てて、知ってる人は楽しいよ、という話を聞いたので読んでみた。

まずは序盤のペダンティックなやり取りに多少辟易しながら読み進める。

が、中盤になるとスピード感が出てなかなか楽しくなる(とある叙述トリックにも引っかかった)。

そこまではよかったんだけど、終盤の二転三転する推理劇は正直どれでもええやん、という感じ。

いわゆる「本格」でない以上、どういう結末でもありえるわけで、俺としてはあっちこっち振り回されるのは鬱陶しかった。

「論理的な解決」に対するアンチテーゼとしては双龍会をやってるわけで、そしてまたそれはおもしろく仕上がってるんだから、双龍会後の展開にはやり過ぎがあったように思えた。なお、最後のボーイ・ミーツ・ガール的展開はそれなりによかったとは思う。

続編もあるようだけど、とりあえず読む気はしないかな。

http://www.amazon.co.jp/%E4%B8%B8%E5%A4%AA%E7%94%BA%E3%83%AB%E3%83%B4%E3%82%A9%E3%83%AF%E3%83%BC%E3%83%AB-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E6%96%87%E5%BA%AB-%E5%86%86%E5%B1%85-%E6%8C%BD/dp/4062773694

トレッキング(綿向山)

綿向山の樹氷がきれい! との情報を知り合いからいただく。

山に登り始めた当初、雪山は経験者と練習してから、と考えていたけど、いろいろと勉強したり、多少雪のある山に登ったりした今、この季節、この天候の綿向山なら大丈夫と判断し、登ってみることに。

まずは昨春と同じく、御幸橋の駐車場に向かう。近づくにつれ、道の端には大きな雪かきの跡。

車を停めて登り始めると、すぐに道は雪まじり。どのあたりでクランポン(アイゼン)をつけたらいいのかよく判らないのでとりあえず進む。

3合目あたりでだいぶ雪が深くなってきたので、アイゼンを装着。当たり前だけど、結構足に重量感が増す。そして、これも当たり前だけど、凍った雪面での安定感はすごい。

5合目になるとかなりの雪。このあたりは急坂でつづら折りになっているんだけど、ふと見ると誰かが直登した跡がある。たしかにこれが雪山の魅力だよなと俺も直登を始める。膝下から太ももの間ぐらいまで埋まりながら、急斜面をキックステップして登る。こいつぁ楽しいや!(笑) ……と調子にのっていると、左足のアイゼンを右の太ももに引っ掛け、パンツに穴を開けてしまう。あー、こういう時にひっかけるのかと一つ学ぶ。

そんなこんなで7合目。夏は谷から登るが、冬は危険なため尾根道をたどる。このあたりも谷道が閉鎖されており、看板まで出ているという至れり尽くせり。そしてここでiPhoneの電源が入らなくなるというトラブルが発覚。最近異様な電池の減りを見せている(もちろん登り始める前の充電は100%)ので、そのせいかと考え、モバイルバッテリーをつなぐも反応なし。写真も撮れなければGPSも使えないという状況に気落ちしながら進むことに。

また少し急な斜面を登り、8合目あたりまで来ると低いブナの木が左右から頭上に覆いかぶさってくる。ここが樹氷ポイントなんだけど、残念ながら樹氷の「じゅ」の字もない。1℃という気温ではさもありなん。残念に思いながら山頂に行くと、思いがけず雪に覆われた美しい景色が広がる。

しばらく景色を楽しんだ後下山。7合目から直降(というのか?)。そしてまたもや左足のアイゼンを右のふくらはぎに引っ掛ける。今度はゲイターとズボンを破る大惨事。これ気をつけないとアカンわ……。

数組のパーティー(単独もあった)とすれ違いながら3合目まで降りる。日も昇り雪が緩んで歩きにくいなあと思っていると、なんだか見知らぬ風景。ふと見上げた鉄塔の位置で、道を間違えたなと確信するも、多少遠回りながら帰れるなとそのまま進む。思えばここできちんと地図を見ればよかった。どんどん進んでだいぶ下ったところで、どうも方角的にえらく遠回りをしてる気がして地図を開くと、やっぱりえっらく遠回りだった。

かなり登り返さないといけないけど、それでも元のルートに戻ったほうが近いので、これこそサンクコストのいい例だなと思いつつ歩きにくい道を戻り、駐車場まで辿り着く。

靴を脱ぐと、いつも傷める場所に加え、左足の土踏まずあたりも水ぶくれ。これはアイゼンの影響かな? 次回以降要検証。

そんなこんなで、樹氷は残念だったけど、初めての雪山は楽しかった。いろんな意味で調子にのらないようにしながら、また行きたい。

P.S.
下山後、iPhoneは車で充電しながら時間をかけて何十回か電源を入れていると、突如起動。充電率は100%。低温のせいかとも思ったけど、そこまで寒くなかったしなあ。なんとか6の発売まで保ってほしい。

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『クトゥルフ神話TRPGリプレイ るるいえあんてぃーく』内山靖二郎(エンターブレイン)読了

リプレイを読むのはチョー久しぶり。でもなかなかおもしろかった。

『クトゥルフ』はルールブックを読んだだけで、自分ではプレイしてなかったので、PCが正気を失うのを楽しむってイメージがいまいちつかめなかったんだけど、なるほど、こういうふうにキャンペーンでやると楽しいかもね。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%AF%E3%83%88%E3%82%A5%E3%83%AB%E3%83%95%E7%A5%9E%E8%A9%B1TRPG%E3%83%AA%E3%83%97%E3%83%AC%E3%82%A4-%E3%82%8B%E3%82%8B%E3%81%84%E3%81%88%E3%81%82%E3%82%93%E3%81%A6%E3%81%83%E3%83%BC%E3%81%8F-%E3%83%AD%E3%82%B0%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%86%E3%83%BC%E3%83%96%E3%83%AB%E3%83%88%E3%83%BC%E3%82%AFRPG%E3%82%B7%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%BA-%E5%86%85%E5%B1%B1-%E9%9D%96%E4%BA%8C%E9%83%8E/dp/4047262390

2014-02-23のニュース

2014-02-22のニュース

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 1~8』榊一郎(講談社)読了

アニメを見た友人の評価が高かったので読んでみた。

う~ん、なんというか……。「まったく価値観の違う異世界にオタク文化を国家事業として持ち込む」というコンセプトは非常によいと思う。

事実、オタク差別と異世界での人種差別、とか文化による侵略行為とか掘り下げられそうなネタが次々と出てくるんだけど、どれもこれも甘いフォーカスのままで〆ている。さらに物語のディテールも適当。そしてどうもこれ、意図的にやってるみたいなんだよな。描き切るイメージがないからなのか、それが筆者の「ラノベ」だからなのか判らないけど、いずれにせよこれが筆者の「リアリティ」で、それが支持されてるんだろう。

『はたらく魔王さま!』のように曲がりなりにも正面から描いたほうが骨太な物語になったのにと思うと残念。そのライトさが人気の理由になってる(かも)ということも判るんだけど……。

しかし最近ミュセルみたいな控え目ヒロインは珍しくて逆に新鮮。

http://www.amazon.co.jp/%E3%82%A2%E3%82%A6%E3%83%88%E3%83%96%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%82%AF%E3%83%BB%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%83%8B%E3%83%BC-%E8%90%8C%E3%81%88%E3%82%8B%E4%BE%B5%E7%95%A5%E8%80%851-%E8%AC%9B%E8%AB%87%E7%A4%BE%E3%83%A9%E3%83%8E%E3%83%99%E6%96%87%E5%BA%AB-%E6%A6%8A-%E4%B8%80%E9%83%8E/dp/4063752038

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