『SILENT WORLD』ごぉ(KADOKAWA / アスキー・メディアワークス)読了

完全に『ISLAND』と同じ世界観。判りやすくおもしろい。本編のみで終わっていたら物悲しい余韻を残す一般的(従来的?)な構成だったかと思うんだけど、Extraがあるところが今風。蛇足と捉える向きもあるかもしれないが、個人的には嫌いじゃないどころか続きが読みたくなった。

なお『ひまわり』が同じ世界観だというのを初めて知った。『ひまわり』は途中でほっぽりだしてるので、再プレイするいい機会かもしれない。

PC『ISLAND』プレイ

Re:クリア。コンプリート。以下ネタバレ全開で感想。

『AIR』かと思っていたら『DESIRE』だったでござる――というのがコンプリート後、最初の感想。まあ『DESIRE』では過去に行ってるけど、『ISLAND』では常に未来に行ってるといった違いはあれど(それって珍しいといえばそうなんだけど、個人的には本質的ではない気がする)、螺旋を描きながら運命を切り拓こうとする作品のエッセンスはかなり共通していたと思う。ティナとマルチナ、リンネと凛音というギミックも似てる部分があるし。

そんなわけで(?)ストーリィ的にはそれほど大きな感銘はなかったんだけど、キャラは非常に魅力的だったと思う。デレ多めにちょっとSの凛音、典型的ツンデレキャラの夏蓮(ツインテイルだもなあ……)、紗羅は……ちょっと怖いのでパスするとして、無辺の包容力を持つ玖音(彼女とはメモで会話するんだけど、語尾に常にハートマークがついてる。あれ、すごくいいので法制化とかできませんかね。刺々しいやり取りも絶対和むよ。「は、何言ってんの♡」「お前が悪いんやろ♡」)、エトセトラエトセトラ。声優陣の配役、そして演技もよかったし、キャラゲーとしてやった価値はあった。

ストーリィとして気になったのは、やっぱ「バタフライ・エフェクト」エンド。あれが螺旋を抜けた世界ってことなのかね??

PC『ISLAND』プレイ

人気が高いエピソードと聞いていた冬編クリア。あまりにも都合よすぎる可愛すぎるリンネと、終末感漂う世界設定で人気もさもありなんという感じ。ただこれ、伏線回収された際にカタルシスあるのかなという疑問が多少……。なお、今のところ全体的な流れは『AIR』っぽい(もっと適切なタイトルもありそうだが思いつかない)が、判りやすいハッピィエンドになりそうな気がする、なんとなく。

これが凛音エンド……かな。まだすべての謎は解けず。

PC『ISLAND』プレイ

今期アニメが放送されていて、なんとなく気になったのでプレイ。しかしいわゆる「ノベルゲー」をプレイするのも久しぶりだな……と思って調べてみると、日記では2014年11月の『大図書館の羊飼い』以来。しかし始めてみると、いまやほとんど化石と化したような「ノベルゲー」の世界になんの違和感もなく馴染む。これはこれで落ち着くわー(笑)。

いつまでかかるか判らないけど気長にやるか、とか思っていたが、意外に進みが早く、そんなにかからず終われるかもしれない。

『BEATLESS 上 下』長谷敏司(角川書店)読了

最近は読書量もめっきり減り、感想を書くこともなくなってしまったが、書かざるを得ない。本書は、きわめて現代的・実際的な問いを投げかける(でありながら、近未来色に彩られている)、実に優れたSF小説だったからである。

一般的にはあまり理解されていないかもしれないが、そもSFには、純文学以上に人間性に切り込んだり、社会を俯瞰したりする作品が数多く存在する。それは、SFがその構造上、問題を先鋭的な形で浮き彫りにすることが可能だからである。

本書は、もっとも表面的に現れている「こころが存在しないAIを人間は信頼できるか(愛せるか)」というテーマを通して、「人工知能(AI)」と「人間」に仮託された「かたち」「ふるまい」「意味」「こころ」の関係を問うている。

最終的に主人公のアラトは「人間にとって、モノは愛すべき存在であり、信頼すべき存在である」という答えにたどり着き、それが人類にとっての「少年時代」の終わりだと告げる。人によってはそれはディストピアだと感じるかもしれないが、アラトはその意見には与しない。かたちのない愛やこころといったものは、多くの人間の多くの言動・行動・ふるまいが円環状に散りばめられた中心に存在する空白の中にあるものであり、こころがないモノも、ともにその円環に位置し、ともに手を伸ばし歩んでいく存在なのだと考える。モノは人類の始まりから人間の一部であり、そうなることが必然で、そうなった今こそ社会が一歩前進したのだと。

(さらに作中では、人間を遥かに超える知性を持つ超高度AIが、最後には人間を「信じ」、未来を託す。これは「量」によって「愛」が担保されると確信したためで、このこともまたひとつの大きなテーマだと思うが、とりあえずこの点はおく)

俺は今まで、人間の「こころ」だって、シナプスの発火が司っているものなんだから、電気信号で動く機械に「こころ」がないというのなら、人間にだって「こころ」があるといえるのか、という考えから、機械だって人間だって同じだろう(ゆえに機械だって人間と同じように信頼できる)という意見だった。だから、アラトは、機械には人間が持つ「こころ」はない。でも「こころ」がないモノだって、同じ「かたち」を共有できる(書いてて気づいたけど、これってまさに哲学的ゾンビだよな)なら信頼することだって愛することができるんだという考え方は、同じ結論ではあってもそのアプローチの違いには考えさせられた。「かたち」を利用して「意味」を与える「アナログハック」は、本書のキィワードといえるが、結局「かたち」と「意味」は不可分で、だからこそ人間とモノが手を携えることができるというのは、非常に興味深かった。

……そう、もう一点ふれておく必要がある。本書はSFであるが、ラノベでもある。そして、アラトとヒロインであるhIE(AI)のレイシアの会話・関係・エピソードは多分にラノベ的手法で描かれ、慣れない人にとってはときに苦痛をもたらしたかもしれないが、ラノベの様式に従うことによって、人間とAIの関係を「ボーイ・ミーツ・ガール」という理解しやすいフレイムワーク(「みんなが理解っているお約束」といってもいい)に落とし込むことができたため、焦点が鮮明になっていた。正直個人的にも暑苦しく感じる部分もあったりしたが、俺はラノベとして書かれたことには意味があったと思っている。

以上つらつらと書いてきたが、AIが一般にも取り上げられつつある現在において、「これから」を問う小説だと思うし、50年後、もしかすると「いま」を問う小説になるかもしれない。……いや、さすがにそれは先走りすぎたかもしれないけど、モノ(AI)とヒトの関係を語るうえでの道しるべとなるようなすばらしい作品だった。



どう旅2018(北海道編)

2018年のどう旅はついに北海道。


8/2(木)


北海道には飛行機で乗り込む。関空までは電車にて。通勤時間帯とかぶるため、大荷物を持って混雑に巻き込まれることを心配したが、大阪駅構内の移動時以外はさほど問題もなくたどり着け一安心。飛行機には慣れないため、2時間前に空港に着いたが、受託手荷物の預け入れ等意外に時間がかかり、イレギュラーを考慮するとこれぐらいでよさそう。その後待合ロビィで案内を聞き逃し、呼び出されるという失態を犯すもなんとか搭乗。

関空にて搭乗直前

以前乗った飛行機の記憶が曖昧だけど、初めてのLCCの機内は狭く感じる。後ろに座った子どもがシートを蹴り続け、シートの薄さも相まってその振動はさながらマッサージのよう。ひたすら揉まれ続け、2時間ほどのフライトで新千歳空港着陸。涼しい……。

空港内のチェイン海鮮丼屋で昼食。ごくごくフツー。次いでレンタカーカウンターで手続きを行い、店舗までバスで移動。用意されていたのはルーミー。車内空間は広く快適。ただパワーは残念。まあいつも乗っているWRXとの比較なので酷だけど……。

そして一路本日の宿泊予定地である旭岳温泉ホテルベアモンテに向けて出発。途中、翌日の行動食等を購入するため立ち寄ったセイコマでは伝説の「おにぎりあたためますか?」の一言が聞け感無量。

夕方、標高1100mのホテルベアモンテに到着。日陰で風が吹くと、涼しいを通り越して肌寒いくらい。

旭岳温泉ホテルベアモンテ

まずまずの広さのツインルーム。そして部屋に冷房がない。少し休んでから夕食。1人1枚ステーキつきのブッフェスタイル。ステーキは予想以上に美味。そのほかの料理はそれなり。ただ品数は多く、その点は満足。大浴場で汚れを落とし、翌日の山行に備え就寝。


8/3(金)


この日は旅行のハイライトである大雪山系往復縦走。身支度を整え、始発ロープウェイに乗り、姿見駅へ。よく晴れて旭岳もくっきりと見える。

姿見駅から望む旭岳

山行は姿見駅から黒岳までを往復するというそれなりに距離があるコース。また、ロープウェイの最終に間に合わせるためには、登山地図のコースタイムより少し早めに歩かなければならず、加えて休憩も最低限にする必要がある。そういった諸条件でいつもより多少ハードな山行だが、景色の美しさに目を奪われ、疲労は感じない。とにかく雄大で土地の広がりを感じ、本州の山々とはスケイル感が違う印象。

大雪山系縦走中の風景

咲く花もあまり見たことがなく、やはり日本の山では特異な位置を占めているなと感じながら歩く。雪渓の下りなど多少のアクセントをはさみつつ、折り返し地点の黒岳到着。

黒岳山頂からの展望

黒岳で昼食を摂り再出発。予定より10分ほどの遅れ。同行者に多少の疲れが見える。途中のコルで強い風に煽られ、それも体力を奪う一因だった模様。俺もショートパンツでスタートしたけど、さすがに寒く、途中でタイツを履いた。さらに尿意も催しがちで、途中2回も携帯トイレのお世話になることに。白い粒状のなにかが入ってたので、てっきり固めてゲル状にしてくれるんだと思ってたんだけど、ただの臭い消しだったようで、液体を持ち運ぶことになったのは誤算だった。100均で買った商品なのでこんなものかな……。

その後、予定よりジリジリと遅れながら歩き続けること数時間。日も少しづつ傾き、すれ違う人もほとんどいなくなってきたところで中岳分岐に到着。予定では旭岳を登り返して姿見駅へ向かうつもりだったが、そのルートだと時間的にギリギリ間に合わないのではないかと思われたため、急遽、所要時間が55分ほど短い裾合平方面へ下りることに(というか、そもそも旭岳を登り返す必要がなかったわけで、当初よりこのルートを検討しておけばよかった。まあ前半それまでの予定時間に合わせて歩いたため、ここで余裕ができたとも言える)。

調べてきていないコースのため、多少の不安はあったが、中岳温泉周辺での谷歩き、裾合平での高山植物を眺めながらの木道歩きなど、往路にはなかったヴァラエティが楽しめた。さらに基本的には下りのコースで、疲労のあった同行者も無事ロープウェイの営業時間中に姿見駅にたどり着け、結果大成功だった。

ロープウェイを降りてホテルへ。徒歩2~3分という立地は非常にありがたい。ホテル到着後、洗濯・入浴を済ませ、夕食。昨日と同じラインナップだが、2泊目ということで2尾のエビがサーヴィス。味はまずまず。就寝。


8/4(土)


この日は午前中いっぱいを使い札幌まで移動。昼食は『おにぎり』で紹介されていたらーめん心繋。

らーめん心繋

2人で「生姜醤油・みそ・にぼし」の3杯を注文。3杯とも美味い。にぼしはオーソドックスな魚介系。みそは個人的にはあまり好みではないんだが、ここのスープはにんにくが効いていてひき肉との相性もよく、ちょっとみそラーメンを見直す勢い。そして生姜醤油は1番好み。コクがある醤油に生姜が香るスープはすごくクセになる。個人的に麺にはスープほどの強みを感じなかったけど、十分美味しい。近くにあったら絶対リピートするお店。満足して退店。

昼食後はこの旅もう1つの目的である最後のどうでしょう三大聖地「平岸高台公園」へ向かう。まずは隣接するHTB本社。

HTB本社

なんと今年9月、HTBは南平岸の地を去るそうで、社屋には藤やんの書いた「ありがとう南平岸」の垂れ幕が。そんなタイミングで北海道を訪問できたこともなにかの縁かなと感慨にふけりながらHTB社内へ。日曜ということもあってか受け付けも休みで、入り口のグッズコーナーだけ立ち入れる状態。ただ、そんな中でもどうでしょうファンと思しき方々が数組。意外とご年配の方もいらっしゃって驚き。少し見て回った後、隣の平岸高台公園へ。

平岸高台公園

とうとう訪れた最後の聖地! ……まあ藤やんが勝手に言っているだけで、だからなんだという場所なんだけど、こうして立ってみるとやはりそれなりに思うものがある。もっともリアリティを感じられたのがHTBとの距離感。藤やんが前枠・後枠収録のため大泉さんを呼びつけ、到着するとおもむろに局から現れ、サクッと撮影してハイさようならで帰っていく。そんな光景が目に浮かび思わず頬がゆるむ。ゆっくりとあたりを眺めながら園内を一周し、最後の聖地に別れを告げる。

この日は前日の山行の疲れを考慮し、あまり予定を入れていなかったが、少し時間が余ったため、北海道神宮に行ってみることにする。

北海道神宮

北海道らしく敷地にゆとりを感じる神社。杉も大きく育って立派。また、おもしろかったのが末社。北海道鉱業会殉職者を祀った鉱霊神社や北海道拓殖銀行物故者を祀った穂多木神社などは、これぞまさに八百万の神。個人的に近代(おもに明治期以降)に創建された神社にはあまり興味がなかったんだけど、少し蒙を啓かされた気がした。

札幌市内のホテルにチェックインし、道産食材レストラン『テルツィーナ』に向かう。サッポロファクトリーというサッポロビール工場跡地に造られたレンガ造りの商業施設内に位置し、少々オシャレな雰囲気を醸し出している。土曜の夜ということもあるんだろう、ほぼ満席状態。混雑を予想し予約をしていたのは正解だった。コース料理を注文し、味わっていく。前菜こそまずまずだったものの、イカとからすみのパスタ、鶏のリゾット、メインの豚、ピッツァ、そしてデザートまでなかなかのレヴェル。特にリゾットは大変美味。6,000円のコースとして合格点を差し上げたい。ホテルに戻り就寝。


8/5(日)


この日は小樽観光。ホテルで軽く朝食を摂り、朝一で小樽に乗り込む。運河を中心として、実に観光地らしい街並みで、実際に観光客も多い。

小樽運河の風景

まずは小樽芸術村の似鳥美術館へ。ここは旧北海道拓殖銀行小樽支店を改築した美術館で、建物はなかなかの趣き。おもに近代の日本画・洋画(日本画家の作品が多い)、木彫、ガラス製品が展示されている。ニトリ創業者が収集した作品ということで、著名な作家の作品も多くあるんだが……少々表現を誇張するなら「どぎつく」感じ、残念ながら自分とは趣味の波長があまり合わなかった(もちろん、いいなと思う作品もあった)。比較対象として適切か判らないが、大原美術館やMIHO MUSEUMのほうが個人的にはずっと好み。

美術館を出ると、よい時間になったので、昼食のため『若鶏時代なると本店』へ。開店直前に到着したが、店の前には人だかり。

若鶏時代なると本店

先着順に入店していき、1巡目で入ることができた。注文したのは名物「鶏の半身揚げ定食」。

鶏の半身揚げ定食

噂に違わぬ大きさで食べごたえ十分。手をギトギトにしながら食べたが、特にももの部分は脂が乗って大変美味。追加でざんぎを頼んだが、こちらの味にも満足。

昼食後、小樽芸術村へ戻る途中、旧日本銀行小樽支店の建物を利用した日本銀行旧小樽支店金融資料館という施設を見つけ、入ってみる。一見地味に見えるこういった施設に思わぬ当たりがあることはこれまでの旅で経験していたが、こちらもその例に漏れなかった。北のウォール街と呼ばれた小樽の沿革や、明治以降発行された紙幣等の展示、紙幣の偽造防止技術や1億円相当の重さ持ち上げ等の体験コーナー、そして現在の銀行や日銀の役割の紹介(日銀ネットとか信用創造とか、おそらくここが1番周知したいところだったと思うし、個人的にはもっと突っ込んで展示や体験コーナーを設置してもらってもよかったと思う)とヴォリュームがあり、無料の施設とは思えない充実ぶりだった。

予期せぬ出会いにオトクな気持ちを感じつつ、小樽芸術村の旧三井銀行小樽市店へ。こちらは純粋に建築物の展示(別途浮世絵展も開催していたがそちらはスルー)。明治期のさまざまな建築技法や当時のディーテイル、そして大金庫等銀行ならではの設備も間近に鑑賞・観察することができて、想像以上に興味深かった。

そして小樽芸術村の最後はステンドグラス美術館。正直あまり期待していなかったんだけど、これまた意外によかった。実際にイギリスの教会に飾られていたステンドグラスが展示されており、その美しさはもとより情報量がすごい。音声ガイドで全作品の説明を聞いていると時間がかかってしまうけど、聖書や聖人をどのようにモティーフにされているかがよく判り、たいへんおもしろかった。

芸術村を見終わり、まだ時間があったので小樽運河前の通りをぐるっと歩き、堺町通りを戻る。観光客に加え、ゆかた祭り(?)も開催されていたようで、たくさんの人・人・人。そんななか、ちょこちょこ店を覗きながら散策する。……が、うーん、どうもイケてない。京都をはじめとするほかの有名観光地と比べて、店のオシャレ度が一歩も二歩も劣る。ルタオなんかは洗練されてるんだけど、古き良き土産物屋の域を脱しない店舗がかなり多い印象。さらにもう一段階観光地としての質をあげられる余地があるんじゃないかなと考えながら散策を終える。あ、そうそう、祭りで売っていた桃を絞ったジュースはメチャクチャ美味かった。

札幌に戻り、混み合うと聞いていた『回転寿しトリトン 札幌豊平店』へ早めに向かう。が、到着するとすでに行列が。とはいえ、早い時間だったため、さほど待たされることもなくカウンターへ。ネタは関西ではあまり見かけないものもあり、目移りする。味はビックリするほどとまではいかないものの、十二分に美味しい。20皿強、6,000円ほど食べ、満足。その後ホテルにチェックインし、翌日の予定を相談後、就寝。


8/6(月)


なんらかのアウトドアレクをと考えていたこの日は、前日の相談の結果、ニセコでサイクリングをすることに。札幌を出てニセコに向かっていると、目の前に羊蹄山が。

羊蹄山

その威容に接し、思わず「登りたい!」という思いが。とはいえ、予定もあるので後ろ髪を引かれつつニセコへ。

ニセコでレンタサイクルを提供している店舗はネットで検索していたので、とりあえず1軒目へ。が、基本予約が必要ということで、結局2軒目のライオンアドベンチャーにてMTBを4時間レンタル。周辺の地図をもらい、サイクリング開始。

基本的にニセコ駅周辺をスタートし、ニセコアンヌプリ方面へ向かう往路が登りで復路が下りというコースを走る。開始早々からの坂路。見栄は捨て去り、ギアをロゥ側にすると速度は遅いものの疲労なく登れる。漕いでも進まないのはもどかしいけど……。しばらく進むと第一チェックポイントともいえるニセコ高橋牧場のミルク工房に到着。

ニセコ高橋牧場のミルク工房

ジェラートを注文し、一休み。ミルクの味が美味い。そこから一登りし、頂上地点へ。昼食場所を蕎麦屋に定め、一気に下り。スピード感が爽快。バスでここまで自転車を持って上がり、ダウンヒルだけ楽しむという方法もあるそうだが、たいへんズルさを感じる。

しばらく下るが目指していた蕎麦屋が閉店しているのか見つからない。仕方ないので、そのまま下りながら店を探すと、寿都のアンテナショップ(なぜニセコに??)『神楽』という店を見つけたので入ってみる。店はなかなかきれい。ウニ入り海鮮丼2,000円を注文。しばらくして配膳される。

寿都のアンテナショップ『神楽』のウニ入り海鮮丼

ぱっと見、けんやら玉子やらが多く見え、あまり期待が持てないかなと思いながら食べてみたところ……海鮮の美味しさにビックリ。エビはそんなに好きではない俺だけど、味噌といい、身といいとても新鮮で中身をすすってしまうほど。また、実際はネタも折り重なって入っていて、量も十分。ご飯を大盛りにしておけばよかったと後悔したぐらい。唯一残念だったのはウニがちょっと苦かったこと(これミョウバン入りですかね?)。とはいえ大変オトクな丼だった。

気分をよくしながら再スタート。そのまま下って、とりあえずコースを約1周したが、まだ時間があったため、2周目に突入。ふたたびミルク工房までゆっくりと登り、先程通っていないニセコサーモン釣場前の道を進む。そのあたりで返却時間が近づいてきたため、同行者は帰路に。俺はもう少し粘って、ニセコストーンサークル(曽我北栄環状列石)や曽我神社(石段前まで)を巡った後、ライオンアドベンチャーへ。返却の手続きを行い、札幌のホテルに向かう。

ホテルにチェックイン後、少し休み、熟成肉を提供している『43°STEAKHOUSE』へ。カジュアルなお店かと思っていたんだけど、意外にフォーマルで少し驚きつつ、Tボーンのディナーセットを注文。前菜、スープ、サラダと供され、いよいよメインのTボーン。

43°STEAKHOUSEのTボーンステーキ

骨付きで一人350gの肉はなかなかの迫力。ミディアムレアで焼かれた肉はあっさりしていて食べやすく、可食部の量がどれぐらいだったのか判らないけど、個人的にはもっと欲しくなった。食後のドリンクとデザートで締め、ホテルに帰り、就寝。


8/7(火)


帰宅の日。当初、土産物でも探してまわろうかと考えていたんだけど、新千歳空港の繁栄っぷりを見たため、もうそこでいいかなと。ただ、そこでは買えない(買いにくい)であろう海産物を調達するため、札幌市中央卸売市場の札幌場外市場へ。

市場に着くとなかなかの賑わい。外国人観光客も多いらしく、各店舗でも中国語やヴェトナム語が話せる店員が雇われている模様。ひと通り見て回り、塩水ウニを購入。台風が接近していたこともあり、宅配ではなく持ち帰ることに。

昼食はスープカレーの店を予約していたんだけど、まだ時間があるため、札幌市内中心部に駐車し、地下街にあるHTBコーナーに向かう。HTBコーナーというか、基本的にどうでしょうとonちゃんの店。見たことがないグッズも多く、マグカップなんかはちょっと欲しかったんだけど、荷物がパンパンのため断念。

まださらに時間があったため、札幌の地下街を中心に見て歩く。観光客目当てではないということもあるんろうけど、ここも古臭いお店が多い印象。地元の方対象だとこれでいいんだろうか……とか考えていると、予約の時間が迫ってきたため、店舗へ向かう。地上に出ると信号による足止めが思いのほか長く、店に到着したのは時間ギリギリ。

札幌での最後の食事はスープカレーの店『カオスヘブン 札幌店』。山小屋風の店内はゆったりしており、この日は予約する必要もなかったぐらい。ミルクスタイルのスープが特徴の店ということで結構迷ったけど、まずはということで、チキチキ(チキンレッグ入りのスープカレー)を定番のカオススタイルで注文。

カオスヘブン 札幌店のチキチキ カオススタイル

運ばれてきたスープカレーは見事な色合い。口に運ぶとスパイスが効いていて実によい味。そしてなにより入っている野菜! これが北海道ならではなんだろうか、じゃがいも、ナス、かぼちゃ、どれを取っても美味しい。まともなスープカレーは初めてといってもいいぐらいだったんだけど、たいへん堪能できた。

そして、いよいよ札幌に別れを告げ、千歳へ。レンタカー会社で車を返却し、空港まで送迎バスで移動。荷物をコインロッカーに預け、土産物を物色。定番モノは相当数網羅されているんだけど、それぞれのブランドで欲しいと思っていた商品がことごとくない。ちょっと困っていたところで試食を提供していたmorimotoの「ハスカップジュエリー」を何の気なしに食べてみると……信じられない美味しさ! 要冷蔵というところで悩んだんだけれど、これを逃しては後悔すると購入。そのほかにも何点か購入し、ショッピング終了。

その後、帰りが夜遅くなるので、機内で食べる夕食を探す。空弁を見てみたんだけど、価格・量・内容で満足できるものがなく、結果、コンビニでおにぎりを購入。最後の「おにぎりあたためますか?」を聞き、満足感を得ながら飛行機に搭乗。

帰路でははるかに乗車できればと考えていたんだけど、着陸時刻との兼ね合いで一足違い。しゃーなしで乗った電車、びわ湖大花火大会もあって警戒してたんだけどそれほど混雑もなく、無事帰宅。


総括


どう旅史上において、北海道上陸を果たした今回は大きな記念となる旅だった。HTBが南平岸の地を去る年だったというのも俺たちにとってはめぐり合わせを感じる。もちろん北海道のごくごく一部の顔しか見ていないので、今後もお世話になるなるであろうとは思うけど、やっぱりひとつの区切りだなと感じる。ま、そういう意味でもまた次回の旅が楽しみだ。

最後に今回の旅で感じたことを3つほど。

  • ホテルにおける無線インターネット接続環境が長足の進歩。
    • 数年前は、つながっても遅くて使い物にならなかったり、そもそもインターネット接続環境がないようなホテルも存在していたが、今回の旅で宿泊したホテルはいずれも非常に環境がよかった(最後に泊まったプレミアホテル-CABIN-札幌のみ少し重くなることはあったが)。『グラブル』のマルチでもほかの参戦者にまったく負けずに叩けるほど。調べ物もはかどるのでこれはたいへんうれしい。
  • 北海道土産はハスカップジュエリーでFA
    • 自宅用に購入したものをまるごと1個食べたが、とにかく相当な美味しさ。周りのチョコレイト、ハスカップのジャム、バタークリーム、クッキー、それぞれの美味しさのみならず、バランスも一級品。数あるご当地土産のなかでも堂々のトップクラスだと思われる。パッケイジもオシャレだし、白い恋人やマルセイバターサンドのように超有名というわけでもなく、こなれた感じも出せるので(調べてみると知る人は知っている超美味しいお菓子、みたいだった)、冷蔵の品物を渡せる相手・シチュエイションであれば、これを渡しておいて間違いはない。てゆぅかフツーに取り寄せて食べたいわ……。
  • スマートに観光するすべを身に付けたい
    • 従来もそうだが、どうも一般的な「観光」での楽しみ方があまりうまくない気がする。ショッピングや体験にあまり興味がない、動物が苦手、人とコミュニケイションするのも好きでない……といろいろ不利な条件を抱えているので、それらを踏まえてどうすべきか、さらに考えてみたい。幸い、学術的なことには興味があるので、今、基本的には1枠だけ取っている文化枠を2枠に増やし、美術館と科学館を訪問する、などというのはいいかもしれない。まあいずれにせよ今後の課題。


2018-06-29のニュース