『SQLアンチパターン』Bill Karwin(オライリージャパン)読了

出版当初から読もうと思いながら、先延ばしになっていた本書。正月を利用して読了。

どれだけ新たな知見が得られるんだろうとかなり期待してたんだけど、読んでみると、取り上げられているのは多少なりともRDBMSを使用していれば誰しも突き当たるであろう問題、そして検討の結果得られるであろう結論が多くを占めており(余談ながら、各所でも話題になったとおり「IDリクワイアド」はいろんな考え方ができそうだ)、正直ちょっと肩透かし感があった。

ただ、どなたかが指摘していたけど、本書の最大の功績はSQLにおける「間違い」をアンチパターンという形で整理し、それぞれ命名したってことだろう。SQLについての議論で「これは「サーティワンフレーバー」だから再設計すべきなんじゃないか」で意思疎通できるのは、コミュニケーションコストの大きな節約になる。

SQLに携わる人間にとっては、やっぱり必読の書だった。

http://www.amazon.co.jp/SQL%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3-Bill-Karwin/dp/4873115892

2014-01-06のニュース

PC『グリザイアの果実』プレイ

コンプリート。

未プレイの友人から「おもしろいらしい」と話を聞いた本作品。ちらっと調べると、萌えゲーアワード2011大賞部門金賞とやらを受賞、さらにTVアニメ化も発表されているということで、少し食指が動きプレイすることに。

……が、結論としては残念な作品だった。序盤のクソ長く退屈な日常パート、破綻を重ねる中二設定(超一流の狙撃手のくせに、アホな行動を取り続ける主人公とか、世界に影響を与えない世界規模の財閥とか。まあ本来的な意味での「中二設定」といえるが、プロのライターが書いてるとはとても思えない)、感動のそよ風すら呼ばない個別ルート。萌えゲーアワードとやらはモンドセレクションのようなものなのかね?

失望の極みだったこの作品だけど、唯一よかったのが声優陣。非常に豪華な顔ぶれで、いつもはセリフをスキップする俺もかなりの音声を聞いてしまった。なかでも特筆すべきはみちる。アホっぽいツンデレ演技の数々は一聴の価値あり(個人的にも『ちっちゃな雪使いシュガー』のころから好きなんだよなあ)。とはいえ、そのためだけにプレイほどかと問われるて「はい」とはとても言えないけど……。

全体としては「やる価値なし」の本作品だけど、いったん関わったからには最後まで見届けたいという俺の悪癖があるので『迷宮』『楽園』もプレイ予定。

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B007CJHOYM