映画『ガールズ&パンツァー 劇場版』鑑賞

久しぶりのエントリになるが、やはりこれは記録しておきたい。

11/21(土)の夕方。劇場版「ガルパン」の公開を翌日に控え、チケットでも取ろうかと映画館のサイトを開くと、なんと舞台挨拶のライブビューイングつきの上映が今夜あるとのこと。さっそく予約し、慌ただしく劇場に向かう。

座席につき周りを眺めてみると、プレミアな上映だというのに入りは8割程度。男性比率はパッと見99%。当然多いとは思っていたが、ここまでか……などと考えていると上映開始。

――ダージリンの格言からいきなりの爆音。描かれ出す模擬戦。精緻を極める戦車のモデリングと動き、そして背景に目を奪われていると、おなじみのキャラに加え、新キャラとして登場する西さん始めとする知波単学園の面々がコメディタッチのアクセントを添えてくる。あっという間に引き込まれる。

息もつかせぬ戦闘が終わると、日常パート。みほの意外な姿が見られたかと思えば、いよいよ本筋に入ってくる。シリアスにコメディを加えながら進んでいくストーリィは王道中の王道。しかしその間もC-5Mが美しい離陸シーンを見せるなどメカ描写は決して手を抜かれない。

そしていよいよ佳境となる大学選抜との決戦。かつての好敵手が駆けつけるのは誰もが予想できるベタなお約束。でもこれほど熱い展開はない。

ここからの戦闘に関しては……まったくことばもない。戦車同士の熾烈な砲撃戦、かと思えば飛び出すトンデモな戦術、と思っていると不意に訪れるシリアス。大洗のメンバーはもとより、アンチョビ、ノンナ、新キャラのクラーラ、ミカまで誰もが輝く一億総活躍映画。

めくるめく時間が過ぎ、最後に試合を決めたのは、たしかに感じられたみほとまほの絆。まさしく大団円としかいいようのない結末。

はっきり言ってストーリィは3行でまとめられる。が、その骨子をこれだけ濃密なものに仕立てあげたスタッフの方々の愛情に心から敬意を表し、感謝したい。無知を承知で語るけど、古今東西、どの戦車マニアに見せても拍手と称賛が得られるんじゃないか。

2回の延期(だったと思う)を経て公開に至った本作品。TV放映時のこともあり、気長に待つつもりでいたし、またそのクウォリティに期待してもいたが、想像をはるかに超える出来を見せてくれた。

TV版『アイドルマスター』の際にも書いたことだが、作品を支え、人の心を打つのはまぎれもなく「愛」だということを、またもやこれ以上ない形で示してくれた。本当にこのことはすべての人にとって福音だと思う。

心からありがとう。

(追記1)
11/22(日)。2回目の鑑賞。やはり興奮は止まらない。

(追記2)
数年ぶり(10年以上かも)に映画のパンフレットを買った。さまざまな考証がなされていることがより判った。

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