『All You Need Is Kill』桜坂洋(集英社)読了

読み始める前、結構期待していた。ループものだし。おおまかな設定(同じ戦場を繰り返していく)は聞き知っていたので、どういう着地をさせるのかにも興味を持っていた。

読了後、最初の感想としては、『宇宙の戦士』と『エンダーのゲーム』を足して、ラノベエキスで7倍ぐらいに希釈したような作品だなと。

結末自体は(個人的にはあまり好みではなかったが)よいとして、その螺旋感の薄さが残念だし、そもそもいろんな設定も詰めきれてなくて(あるいは描ききれてなくて)「これってどうなの?」な部分が多かった。ヒロインの造形もこの作品で……という感じだったし(この点については、うまくやればおもしろいものになった気はする)。

が、そういった欠点(通常なら相当な文句を言うであろう)はあるものの、意外に好意的に評価している自分がいた。なぜなんだろうと考えると、それはラノベの枠内(スーパーダッシュ文庫)でこういう作品に挑戦しようという意気込みを買ったからなのかなと。

SFとしては甘々、でも心意気やよし。そういう作品かな。ぜひその意気込みを次に活かしてほしい……と思ったが、桜坂さんのそれからってあんま聞かないな。

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