AR、IoT(のようなもの)などをギミックとするSFでありながら、最終的に哲学側にシフトしてくる小説、なんだが、あまり小難しいことを言わないため、寄ってくる側がライトファンタジーと言ってもいいような仕上がりになっている。
これはけしてけなしているわけではない。
SF的ガジェットに関して、正直物足りなくてワクワクはできなかったが、本筋に支障をきたさないレヴェルは十分に保たれている部分などとよいバランスになっている。
エピローグのどこかあっけらかんとした明るさもその一部。
傑作とまでは言えないが、なかなかおもしろい作品だった。
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