どう旅2014の掉尾を飾ったのは北陸の名峰荒島岳の登山。
勝原スキー場跡の駐車場に車を停め、タクシーに乗ってみずごうの登山口へ。悪天の予報もあったけど、昼まではなんとか持ちそうな状況。とはいえなるべく早めに下山したいところ。
最初はゆるやかな林道・山道。特に厳しい道ではないが、Iが早くも音を上げる。とても登頂はムリだということで、Aと俺は先行し、登頂を目指す。Iはゆっくりとシャクナゲ平まで進み、下山してきた俺達と合流し下山するという計画にし、分かれる。
しばらく進むと木々は美しいブナ林へ。小荒島岳への分岐が出たので立ち寄る。
ガスっていて遠くの景色は見えなかったが、荒島岳の姿ははっきりと見える。堂々たる姿。
小荒島岳からシャクナゲ平まではほぼ平坦な尾根歩き。軽快に進み、シャクナゲ平で一息つき、荒島岳を目指す。ここからは急登。死者も出ているので注意というような看板も。
そしてほどなく現れたのが荒島岳最大の難所を言われるもちが壁。垂直に近いが、鎖や足場もあり、慎重に進めばさほど危険はない。何百mも転落するかも……というところはなかったので、個人的には恐怖はまったく感じなかった。とはいえ、岩場なので、滑落して頭でも打てば命にかかわる可能性は十分にあるので注意を怠ることはできない。
その後も何か所かの急登を登りつめて山頂へ。一面のガスで展望はひらけなかった。残念。
しばし山頂を楽しんだ後、また急坂を注意しながら下り、シャクナゲ平へ。Iも到着しており、昼食を摂って勝原方面への下山を開始。
こちらは中出コース(みずごうからのコース)よりは急坂だが、ブナ林が立派で目を楽しませてくれる。
進んでいくと、Iの疲労がひどくなってくる。少し進んでは休む、の繰り返しだが、次第に休む時間が長くなる。そんな中、強い雨が降ってきて、雷も鳴り出す。ところがIがレインパンツを持っていない。そこで、Iに俺のレインパンツを貸し、Aと俺が先に下山。駐車場でIのレインパンツを俺が借り迎えに行くことにした。
そこからしばらく降りると、スキー場跡に入ったんだけど、足元がガレており歩きにくい。おまけにおりからの雨で濡れており、スリップにも注意が必要。
とにもかくにも駐車場まで降り、念のための長期戦に備え、ペットボトルを補給後登って行くと、意外なほど近くまでIが降りてきていた。雨に濡れて涼しくなり体調が戻ったとのこと。いずれにせよよかった。最悪かつがなきゃならないかとも思ってたぐらいだったので。
そのまま無事下山。今回の山行は2人ともなかなかキツかった模様。俺はといえば、コースタイムを超えるようなゆっくりとしたペイスだったこともあり、非常に楽だった。
荒島岳はさすがの名峰だった。景色が見えなかったのは残念だけど。また、ピストンするなら勝原コースがヴァリエイションに富んでいて楽しいと思われる。
P.S.
勝原の駐車場で、百名山制覇を目指しているという男性に出会った。早朝から白山に登り、荒島岳に移動してきたとのこと。駐車場にテントを張り、翌早朝登るとのこと。なるほど、そういうやり方もあるんだな。