『SQLアンチパターン』Bill Karwin(オライリージャパン)読了

出版当初から読もうと思いながら、先延ばしになっていた本書。正月を利用して読了。

どれだけ新たな知見が得られるんだろうとかなり期待してたんだけど、読んでみると、取り上げられているのは多少なりともRDBMSを使用していれば誰しも突き当たるであろう問題、そして検討の結果得られるであろう結論が多くを占めており(余談ながら、各所でも話題になったとおり「IDリクワイアド」はいろんな考え方ができそうだ)、正直ちょっと肩透かし感があった。

ただ、どなたかが指摘していたけど、本書の最大の功績はSQLにおける「間違い」をアンチパターンという形で整理し、それぞれ命名したってことだろう。SQLについての議論で「これは「サーティワンフレーバー」だから再設計すべきなんじゃないか」で意思疎通できるのは、コミュニケーションコストの大きな節約になる。

SQLに携わる人間にとっては、やっぱり必読の書だった。

http://www.amazon.co.jp/SQL%E3%82%A2%E3%83%B3%E3%83%81%E3%83%91%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%83%B3-Bill-Karwin/dp/4873115892

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です