映画『劇場版 花咲くいろは HOME SWEET HOME』鑑賞

アニメ業界初(?)、1か月近くにもわたる石川県での先行上映が決定した『劇場版花いろ』。

そしてこれまたアニメ業界初(?)、来場者特典としてアニメの原画(動画もあったのか?)をプレゼントするという。

さらに、初日、二日目にはメインキャスト5人(伊藤かな恵、小見川千明、豊崎愛生、戸松遥、能登麻美子)が舞台挨拶に訪れるという。

思わず申し込んだぴあでの舞台挨拶チケットは、第3希望のワーナー・マイカル・シネマズ御経塚が当選。

喜び勇みつつ、青春18きっぷを使い、石川まで乗り込むことにした。

ちなみに青春18きっぷの使用は初めて。おそらく昔は時刻表と首っ引きでルートを考えなければいけなかったんだろうけど、今やネットで一発検索。言われるがまま間違いなく乗り継ぐだけ。

往路は伊吹山を北から見て新鮮な気持ちを感じたりしながら列車に揺られること4時間少々。補助シートではあるものの全行程着席できたのはよかったけど、さすがに腰も背中もおしりも痛い。

御経塚では、金沢名物チャンピオンカレーを食す。メニューはLジャン(Lジャンボカツカレー)。金属のプレートに固めにご飯を盛り付け、全面にカレーを掛け、トンカツとキャベツをトッピングしてできあがり。フォークで食べるのは珍しいが、ご飯が固め、ルゥもドロっとしているため食べやすい。味も昔ながらで880円はまずまずのコストパフォーマンスではないか。

食事の後は映画。想像以上に男性比率が高く、300人ほど入れるシアターで、ざっと見渡して女性はほとんど見つけられない。うーん、『花いろ』ってそんな男性向けかぁ? それとも舞台挨拶付きだとこうなるのかね。

上映が始まるまでに特典を見てみると、ランダムなクリアファイルはみんち、原画は正面からのみんちと緒花のバックショット。ハズレではないがアタリでもないってところ。

でもって映画。劇場版なのに構えたところはなく、よく言えば自然、悪く言えばスペシャル感なしでOADのような出来栄え。個人的には「よく言えば」の印象が強い。

そして今回、TV版を見た時に整理できてなかった感想がすっとまとまった気がした。それは『花いろ』が「あきらめの物語」だということ。いや、あきらめというと語弊がある。「理解していく物語」「大人になっていく物語」のほうが近いか。

緒花の未来は皐月(母)の姿であり、スイ(祖母)の姿であるという投影を非常に強く感じた。皐月は自分が手に入れたいものを掴むために、喜翆荘を捨て(あえてこの言葉を使う)、スイはいろんなものを捨てて守ろうとした喜翆荘を最後には閉じる。

これはある意味「滅びの物語」でもあるんだけど、2人ともそのことを後悔しているわけじゃなくて、その過程で得られたものに満足して、それを受け入れている。

今まさに輝かんとしている眩しいばかりの緒花の姿が、俺にはすごくこの2人と重なった(ラストシーンはまさにその象徴だろう。つーかあのシーンはもっかい見ないといけないな)。もちろん完全に円環を描いてるわけではなく、螺旋を描きながら世代は受け継がれるんだろうけど。

コミカルな描写も多かったんだけど、俺としては上記の部分がストンと腑に落ちて、今になってやっと『花いろ』を理解できた気がして、見に行った価値があったなと感じた。よかったよ。

あと、今回は菜子かな。彼女の献身ぶりに痛ましさすら覚えた。「まだ」高校生の彼女が母親に泣きながら言うわがままが妹のことって……。でもこれだってもう少しきちんと見れば違う見方ができるのかもしれない。

そして最後。事前に知らなかったんだけど、上映時間が66分とかなり短かった。が、ダレるところもなく、不満は感じなかった。

――さて。上映が終わってからは舞台挨拶。今をときめく声優陣の皆さんはやはりお綺麗。席は真ん中ぐらいで表情までは判らなかったんだけど。20分ほどだったかな。いろんな話を聞かせてもらってなかなか楽しかった。しかしあいなまさん、やっぱ優等生だよなあ。

それからはすぐ帰路。またまた4時間列車に揺られて家路に。けどどう考えても湯涌温泉とか行くべきだったよね。次回どっか行くときはもう少し考えないと。でもまあ楽しかった。

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