共有地の悲劇だとか外部経済性だとか情報の非対称問題だとか、タイトルどおり、非常に「まっとう」な経済の話。ただ、普通は退屈になりがちなそういった話を、いろいろな喩えなんかを使って興味を引き留めてるところが本書の特徴か。
しかしたとえば「なぜ貧しい国は貧しいままなのか」とか、理論的には解決方法が出ている問題についても、諸般の事情から対策を講じることが難しいってのはなんとも歯がゆい。もちろんそれを解決してこその政治なんだけど。
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