『なれる! SE7 目からうろこの?客先常駐術』夏海公司(アスキー・メディアワークス)読了

今回は、政治が絡んだ客先常駐の炎上案件で、現場ではよく耳にするエンジニア阿鼻叫喚の図が繰り広げられる。

紆余曲折の後、幸運もあって事態の収拾が可能だったが、実際の現場ではこんなふういくことはまずない。

主人公の工兵は「逃げることは誰でもできる」「自分よりずっとモチベーションや技術が低い者でも逃げ出すことは可能で、一旦逃げてしまえばそれと同じ」で「「自己都合退職」という履歴が残るだけ」だから「それは嫌だ」と言っているがまったくもって同意できない。

梢が語る能力・作業に対し、正当な対価を要求する姿勢こそプロとしての矜持だと思う。

厳しく言えば、工兵のような態度こそ他のエンジニア(それに工兵自身も)を苦しめる元凶だろう。

そしてサイアクなのはスルガの社長。

室見と工兵だから切り抜けることができたが、労災だとか自殺だとかそういう話になっていてもおかしくない事態だった。

社長が彼らの資質を見極めた上であえてアサインした、ということならまだしも(まあ藤崎というバッファーで吸収させていたという解釈になるのかね)、そのような記述も伏線もない。

シリーズが続けば、なんらかのフォロー(営業から見た風景)はあるのかなとも思えるが、それでもこの社長の下で働きたいとは(今は)思えない。

今回はいろいろと議論するところの多い話だったな。

最後に。巻末のIT説教部屋。メイルシステムの説明だったが、例示ドメインに「tsunakan.hoge」はないだろう。「example」を使おうや。

http://www.amazon.co.jp/%E3%81%AA%E3%82%8C%E3%82%8B-SE7-%E7%9B%AE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%86%E3%82%8D%E3%81%93%E3%81%AE-%E5%AE%A2%E5%85%88%E5%B8%B8%E9%A7%90%E8%A1%93-%E9%9B%BB%E6%92%83%E6%96%87%E5%BA%AB/dp/4048868535

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