『僕は友達が少ない 8』平坂読(メディアファクトリー)読了

7巻で提示された問題については、主人公小鷹のモノローグによりその理由がいろいろと肉付けされてはいたが、ようするに「気持ちのいい居場所を壊したくなかった」という非常にシンプルでありきたりな(妥当な)理由が示された。

その後、展開は小康状態を保ってたけど、最後にもう一発特大の爆弾が落とされたから、これはもう次巻では『はがない』ならではの結論を示さざるをえないと思う。やや持ち越しの感はあるが、次巻に期待したい。

また、本書では幸村や理科の隣人部(や小鷹)に対する想いが描かれていたのが非常によかった。個人的にはもっともっと小鷹以外の面々にとっての隣人部がどういう場所だったのかを描いているのを見たかった。そしてそれが、各人にとってまったく異なる意味でかけがえのない場所だったりしたら、物語も重厚的な面白さを得られたように思う。『家族計画』みたくね。

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