本作品における思わせぶりな伏線はいつもたいしたことがない、という例に漏れず、本書で明かされた過去もやはりたいした驚きはなかった。
とはいえ、いろいろと辻褄が合った巻ではあった(もちろん「ムリ」な設定の上でだけど)。京介の過去話でミッシングリンクが埋まり、エンディングへの地ならしがなされたといえよう。
さて、いったいどんな結末を迎えるのやら。「きっぱり」とした結末を見たい気持ちはあるが、それがはたして「俺妹」らしいのかと言われればちょっと言葉に詰まる。
まあ最終巻を楽しみにするだけだ。
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