映画『天地明察』鑑賞

いやー、驚いた。

歴史に刻まれた出来事の合間合間を見事に飛翔して一大エンターテイメントに仕上げたってのが原作の素晴らしさなのに、それを見事にスポイルしてくれた(まさか山崎闇斎先生があんなことになるとは(笑)。……あれは史実じゃないよな?(笑))。

スタッフロールの最後に出た「この映画って原作を元にしてるけど、史実と違うところもあるよ。てへぺろ~☆」というテロップももはや怒りに火を注ぐだけ(笑)。

……まあいい。いや、よくないけど、一万歩譲ってそこは眼を瞑るとしよう。っが、しかし! ヒロインの「えん」。これはどう考えても許容範囲外だよね。あの江戸時代最強のツンデレっぷりはどこへ行ったの!? っていうぐらい「ちょっとしっかりした娘さん」になり下がってる。もうこの時点でこの映画は評価できません。監督・脚本家は「えん」の描き方のオタクっぽさが嫌だったのかねえ。

原作では駆け足になった後半部分を比較的長めの尺取ってたけど、これも腑抜けた「えん」とのラヴストーリィを描くためだったからな。

まあ映画なんて見ずに原作読め、というのが結論。

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