どう旅2015(四国・高知編)

2015年の「どう旅」は、高知を中心とした四国。まとめておく。

8/1(土)

昼前に京都を出発。渋滞などで多少遅れたが、ほぼ予定通り。

昼食のため淡路S.A.に寄ったが、あまりの混雑にスルーして、淡路島南P.A.まで移動。こちらはだいぶ混雑がマシだったのであらためて食事。注文したのは、和風鯛塩ラーメンのちりめんご飯セット。残念ながらちりめんご飯がチョー期待外れ。ご飯にふりかけをかけただけ。が、和風鯛塩ラーメンは鯛の出汁がよく出ており期待以上だった。

それからは、翌日登る石鎚山近郊の伊予西条までひたすら移動。ホテル到着後、さすが家伊予西条店で夕食を摂り、就寝。

8/2(日)

本日は石鎚山登山。ロープウェイ下谷駅そばの駐車場に着くと、日曜ということもあってか、すでに多くの登山客。軽装の人もちらほら見かけるが、これは山頂までは行かない人たちだろうか。
始発は逃したものの、8:00の便で成就駅へ。そこから森のなかのつづら折りをひとしきり進むと、試しの鎖が見える。事前にイメージしていたものとそんなには違わない。とりあえず横目に見ながらさらに進む。

石鎚山 試しの鎖

少し先に行った茶店で気づいたのは、試しの鎖は単純に登ったところに降りるのではなく、登った側とは逆に降りて少し高度を稼いでいるということ。これは知らなかった。それなら登ってもよかったなと思いつつさらに先へ。

そしていよいよ一の鎖。長さが短いこともあり、多くの人が挑戦している。ヘルメットをかぶり(予想していたが、ヘルメットをかぶっていたのは俺だけだった)、すべり止めの手袋をはめ、鎖に取り付く。とにかく鎖が太く大きい。三点支持とかそういう次元ではなく、鎖だけでも登っていけるイメージ。あまり高度感を気にしないということと、手・足を滑らせないということに気をつけながら登って行くと、さほどの苦労もなく登りきれ、ほっと一息。

当初は一の鎖だけ登れれば御の字と考えていたが、これは二の鎖も行けるのではなかろうかという考えを抱きながら進んでいくと、山頂方向の視界がひらける。そのままさらに進み二の鎖のたもとへ。

一の鎖で多少の自信を得たので登り始めるが、実は鬼門だった。というのは一の鎖を登った人は、たいてい余裕を持ちながら登れたので、二の鎖にも挑戦する。ところが、二の鎖は一の鎖に比べ、長い上に、斜度も急で難度が上がっている(これは主観です)ため、途中で厳しい状態に陥る人が続出。具体的には体力が尽きて、体を持ち上げられなくなった高齢者や、高度感のため怖くなり動けなくなった子ども、などの人たち(前者が数名、後者は1名)により鎖場が渋滞、波及して中途半端な体制で止まっている他の人達の披露も増すという結構阿鼻叫喚な状態に。とはいえ、時間がかかりながらも登り切り、少し歩くと最後となる三の鎖が目前に。

三の鎖は、二の鎖で懲りた(満足した?)人が多かったのか、人数も少ない。そしてなんといっても最長の鎖。下から見上げても難度的にも二の鎖より上に見える(主観)に加え、今までの鎖ではあまりなかった露出感(=高度的恐怖感)がある。ただ、ここまでで鎖の安定感は判っていたので、こちらも挑戦。しばらく登って怖いもの見たさでチラっと背中越しに振り返ると、見なければよかったと思うような光景。前に人もいないし、早く終わらせたいという思いもあり、自然と登る速度が上がったこともあって、登り切ったときには少し息が上がっていた。

ともあれ山頂。天狗岳へ行く気は最初からなかったので、眺めるだけ。軽く行動食を口にして下山に移る。

石鎚山山頂 天狗岳を望む

しばらく快調に下山していたが、ここで衝撃の「いやいやいや」事件。事件が起こったのは、下山中、右側が山側、左側は草に覆われ切れ落ちた細い山道。山側に中年女性が立ち、携帯電話をいじっていたので、それを迂回するように左側に寄って進もうとした。左足を草の中に踏み出した瞬間、地面がない! あっと思うまもなく身体は滑落していく。ここからは反射的な行動でしっかりとした記憶がないんだが、山道の端に埋め込まれていた短い杭を右手で抱え込み、そこを支点にするようにクルッと回って山道に戻り、何事もなかったかのように一瞬で立ち上がり、とっさに出た言葉が「大丈夫」。すると、その場にいた女性が絶妙のタイミングで「いやいやいや」の一言。その後、さらに同行していたAと女性が声を揃えて「いやいやいや」。奇跡のような流れだったんだが、俺のほうは気の利いたコメントも返せずに半笑いでそのまま進んでいってしまったのが悔やまれるところ。というか、冷や汗も動悸もなかったが、よくよく考えると、最悪のシナリオでは命を落としていてもおかしくないシチュエイションだった。心底気をつけないといけないと、そのシーンを思い返すんだが、頭では危険が判っているにもかかわらず、危機感が湧いてこない。それだけ現実離れしていたということなんだろうか。ともあれ、足元をよく見、不用意に踏み出さない。当たり前のことだが。

そんな事件がありつつ下山していくと、今度は天候が怪しい。パラ……パラ……と小雨が降り始めたかと思うと、遠くから低い雷鳴が。これはいけないと、下山スピードを上げると、ほんの少しずつではあるが、雨が強くなり、雷鳴も多くなってくる。さらに速度を上げ、なんとか成就社にたどり着いて一息入れると、雨は一段と強さを増し猛烈な状態に。雷もひどい。後を追うように来た人の話を聞くと、道は川のようで、かなり近くにも落雷したとのこと(落雷直前の帯電も感じたとのことだったが、どこまで本当かは判らない)。その後も続々と人がやってきたが、なかには簡易的な雨具さえ持たず、濡れネズミ状態の人も。そんな人たちを見送りながらしばらく待ち、雨や雷が弱まった頃を見計らって成就駅まで下山、ロープウェイに乗ってふもとまで降りてきた。

その後、しばらく車で走り、銭湯で汗を流した後、土佐あかうしを食すため、本山町のReihoku Restaurant四季菜館へ。構造を見誤り、裏口から入ってしまったのもご愛嬌。2、30人で宴会(?)しておられる方々の横で土佐あかうしステーキセット、旬の野菜ピザ、利きソーセージ(土佐あかうし・しいたけ・シカ)を頼む。……絶品。土佐あかうしは、赤身肉としては今までのベストではないかと思われるほどの味だし、野菜類も美味い。土佐あかうしを出す店ということで訪問したが、店名の「四季菜」とはそういうことであったのかと納得。しかしまさかオクラがピザに合うとは思わなかった。非常に満足し、お店の方に感謝の意を伝え、後にする。

Reihoku Restaurant四季菜館 土佐あかうしステーキセット

Reihoku Restaurant四季菜館 利きソーセージ(土佐あかうし・しいたけ・シカ)

高知市内に向かい、ホテルにチェックイン。

8/3(月)

本日の午前中は仁淀川でSUPダウンリバー体験をするため、かんぽの宿伊野に向かう。手続きを済ませた後、ラフティング体験するという親子も同乗したホテルのバンで少し上流へ。川岸にはすでSUPが並んでいる。なんとここで使うSUPはインフレータブルとのこと。コンパクトになっていい。ちょっと欲しくなる。

そして簡単なレクチャーを受けるとすぐに流れの中へ。最初は膝立ちで。安定しておりゆったりしており、なんというか非常に優雅で心地よい。川の上なので風もひんやりとしており涼しい。少し慣れてきたところで、立ち上がり、いよいよほんとうの意味でのSUP(Stand Up Paddle)へ。立ち上がると微妙にバランス感覚が必要になってほんの少しスポーツ感が出てくる。さらに視界が遠くまで広がるのもあいまって、座って漕いでいたときとは体験の質が一変する。

仁淀川でSUPダウンリバー

それからは落水してからSUPに戻る練習(俺は簡単だと思ったんだが、そうでもなかったという声も。落ちたはいいが、戻れずにインストラクターに助けられてたやつもいたなあ)や座る場所を変えてみて漕いでみたりと楽しみながらいったん岸辺へ。なぜか水遊びでは恒例の岩からの飛び降りを体験した後、ゴールへ向かうと、最後の急流で同行者が落水し流される。インストラクターが助けだした地点まで追いかけ、岸に上がって体験終了。運動としては物足りなかったが、のんびり川下りするのは楽しかった。泳ぎに自信があればもっとSUPが欲しくなっただろう。

午後は四万十ポーク丼を食すために四万十町へ。焼き肉峰の上で峰丼。美味かった。

焼き肉峰の上 峰丼

さらに四万十町まで来たということで、海洋堂ホビー館四万十へ。海洋堂フィギュアミュージアム黒壁に比べると、細かいフィギュアが大量に、という印象。ひと通りひやかした後、本日の宿泊地である高知市へ向かう。

海洋堂ホビー館四万十

チェックイン後、夕食を撮るため、飲食店が集まったひろめ市場へ。平日ながらなかなかの混みよう。特に明神丸の藁焼きカツオのたたきはすごい行列。とりあえず席を確保して、いくつかの品を買い集め、食事。期待していた藁焼きカツオのたたきのカツオ自身の味はそこまででもない。ただ、藁焼きした香りはよく、また粗塩とゆず果汁で食べるさっぱりとした味わいは気に入った(なお、自宅への発送も行い、帰宅後食べてみると、現地より美味しく感じた)。

明神丸 藁焼きカツオのたたき

適度に食べたあとホテルに帰り、就寝。

8/4(火)

この日の朝はちょっとゆっくり。ホテルで朝食後、ひろめ市場で土産物の視察。まだ開いていない店舗もある中、ぶらぶらしてから、少し早い昼食を食べるため、香南市のとさを商店へ。ちりめんちゅうにちかちりめんおこげか迷った(あるいは両方か)が、おこげを注文。……美味い! おにぎりが揚げられているため、その油がだし汁に溶けて旨味が増す。じゃこの新鮮味が感じられ、かなり満足できた。近くにあれば通うレヴェル。

とさを商店 ちりめんおこげ

その後はまたまた高知市内に戻り、ひろめ市場や「てんこす」で土産を物色し、適当に購入後、いよいよこの度のメインイヴェントでもある畑山温泉憩いの家へ。

宿のサイトに、遅くなると危険だから17時までには来るようにと書かれていた道は、たしかに細く曲がりくねってはいたが、曲がりなりにも人家に通じる道なので、舗装もされてるし、悪くなったところは工事もしてるしで、さほど有名でない山の「ここにも車停められるで」的駐車場に向かうような怖さはない。地道の真ん中に落石(岩)がゴロゴロしててパンクやバーストしないかヒヤヒヤすることもないし、離合スペイスぐらいしかないのに倒木で道が塞がれてて、ずーっとバックで戻らないといけないようなこともないし。とはいえ、注意しながら30分強のドライヴで小さな集落へ。見落としそうな看板を左折して憩の家へ。

受付をして部屋に案内される。宿泊客は自分たちだけだという。まずは風呂に入ってから食事だが、まだしばらく時間があるとのことなので、周辺を散策することに。宿を出て川沿いに歩いていると、散策路を示した看板が。見ると、高台の城跡に登り、グルっと回って降りてきて、下流の吊り橋を渡るコースのよう。季節ならホタルも見られるとか。これはいいと歩き出すと、順路を示す看板まであって親切。まず目に入ったのが、廃校跡。公民館やら図書館やらに利用している模様。さらに進むと人家の間をぬいながら上へと登っていく。ちょっとした冒険気分で楽しみながら進んでいくが、途中からそれなりな山道になる。また、歩く人も少ないんだろう、道も下草が茂り不明瞭。それでも城跡に着くと、畑山が一望(というほどのものでもないけど……)。が、ここからの下りがさらに不明瞭。歩きにくい上、看板も少なくなり(もしかすると下草で見えなくなっていたのかもしれん)、2、3回間違いながらもなんとかラストの吊り橋にたどり着くと、つっかい棒がしてあり、「通行禁止」の立て札が。見ると橋桁が何か所か落ちている。ジャンプすれば通れないこともないかとも思ったが、おとなしく戻ることに。途中で別の道を探して通ったため、城跡まで登り返さなくてはすんだが、若干道なき道も通りながら帰り着いた。うーん……。これ夜にホタルなんか見に行ってたら迷うでしかし。

宿に戻ると、同行者もちょっと散策したいという話だったので、再度出かける。今度は散策コースには進まず、廃校跡を覗き、さらに上流にあるという危険な吊り橋を見に行く。のんびりと話をしながら意外に進むと、件の吊り橋、そして対岸になにやら洋館のようなものが!

旧畑山発電所

なかなか雰囲気のある建物で、河原崎家の一族だ、いや、クローズド・サークルものだ、とか益体もないことを話しながら戻ってきて(後で判ったが、発電所跡だそうな)、最後に近くの神社へ。ここもひぐらしの祭具殿のような雰囲気(なんか判らんが、電気も点いてたし……)。詩音もいないので、中は覗かず一周してから宿に戻ると風呂の時間。汗を流したら食堂へ。

いよいよ土佐ジロー。凄絶。ひとつひとつの部位や調理法について書き出すととんでもないことになるが、とにかく今まで、生まれてこの方食べた肉の中のひとつの頂点。たとえるなら、高価な霜降りの牛肉、それはスーパーで売っている安物の牛肉とはまったくもって埋められないほどの差がある代物ではあるが、同じ「牛肉」というカテゴリのモノであることは間違いない。が、この土佐ジローは同じ「鶏肉」というカテゴリには入れられないようなレヴェルの代物。「牛肉」「豚肉」「鶏肉」「土佐ジロー」。そういうモノ。

はたやま憩いの家 肝類のお刺身

はたやま憩いの家 むね肉のたたき

はたやま憩の家 すきやき

はたやま憩の家 ミニ親子丼

はたやま憩の家 炭火焼き堪能コース

「鶏肉」が好きな人、興味を持っている人は、死ぬまでに1度は食べなければいけない。

また、通常は、ご主人が簡単なレクチャーや炭火での焼き方をひと通り教えてくださって、あとはよろしくという流れだそうなんだが、この日はほかの宿泊客がいなかったので、ほぼつきっきりで、それらに加え、いろんな話もしてくださった。土佐ジローの歴史やら苦労やら……。書籍にも載っている話もあるだろうし詳述はしないが、実に深い情熱(執念と言ってしまってもいいかもしれない)を持っておられることがよく判ったし、そうでなければこれほどのモノは作れないだろうということも感じた。欲張りコースに加え、3人で炭火焼き堪能コースも食したため、3時間半ほどにもわたる食事(食べ続けてこの時間も生涯最長かもな)になったが、実に濃密な時間だった。

得も言われぬほど満足し(そしてまたそれだけ食べたのにまったくもたれないというのもすごい)、部屋に帰る。予想以上に食事に時間がかかったが、寝るにはまだ早い。この宿はTVもなく、携帯電話の電波もつながらないことは事前に判っていたので、ボードゲイムをすることに。『パンデミック 完全治療』『ドラスレ』『ディクシット』と持ってきていたなかから『ドラスレ』をチョイス。
初めてプレイする3人で2回挑戦するもいいところでゲイムオーヴァー。夜も更けたので最後にとプレイした3回目。ドラゴンとの戦いで2人が倒れるも、奇跡的なダイスの目により俺がプレイしていたプリンスがドラゴンを撃破! 大興奮のうちに幕を閉じ、就寝。

8/5(水)

朝食。土佐ジローの卵かけごはん(シラス入り)などの美味さは言うまでもないことながら、驚いたのがアマゴの干物。今まで食べた川魚の中で最高に美味かった。

はたやま憩の家 朝食

最後まで異次元の体験をさせてくれた憩の家。ご主人にお礼を伝え、また来たいものだと思いながら後にする。

帰路の途中、前夜に憩の家のご主人から薦められた焼きナスアイスを購入。それまでにも見ていたんだが、キワモノだろうと流していた。が、ご主人推薦となれば食べてみないわけにはいかない。食してみると、なるほどこれはおもしろい。アイスなのに「焼き」ナスの香りがしっかりとする。アイスとしても十二分に美味しいし、これはオススメ。

その後は一路高速を走り、最後のレクである大塚国際美術館へ。まず入ってすぐにあるシスティナ礼拝堂天井画のレプリカの迫力。すごいものだと見上げていると、ガイドさんによる「人気作品ベスト10」の案内がまもなく始まるということで、ツアーに参加することにする。システィナ礼拝堂に始まり、モナリザ、真珠の耳飾りの少女、ひまわり、大睡蓮、ゲルニカ、落穂ひろい、ヴィーナスの誕生、叫び、最後の晩餐(順不同)。知らぬ人がいない作品群が一堂に会しているというのは圧巻。ツアー終了後、40分ほど自由に見て回ろうということになるが、気になった絵画で止まっているととても時間が足りないということに遅まきながら気づき、とりあえず全部見るだけ見ようと歩き出すが、全鑑賞ルートは4kmほどとのことで、歩くだけでも時間いっぱい。後ろ髪を引かれながらもなんとか踏破したが、満足いくまで見ていると1日あっても足りない。機会があればまた来たい。

大塚国際美術館 外観

大塚国際美術館 システィナ礼拝堂天井画

大塚国際美術館 館内

大塚国際美術館 最後の晩餐

大塚国際美術館 大睡蓮

大塚国際美術館 真珠の耳飾りの少女

大塚国際美術館を出るとあとは帰るだけ。高速を走り、旅は終了。

今回も盛り沢山だった。楽しい旅ではあったが、今回の旅では一部レクに参加できなかったメンバーがいたので、体力面も考慮し、次回はどうするかを考えないといけない。恒例行事の山行については、個人的には普段行けない遠くの山にも登れて嬉しいが、外さざるをえないのかもなあ。ただ、山を外すと、今でさえ四苦八苦している身体を使うレクの幅がさらに狭まるのが難しい。まあ1年かけて考えるか。

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