久弥さんの初小説。
はっきりと『ONE』『Kanon』の香りを感じるが、同じぐらい強くそれらとは違うスパイスを感じさせながら物語は進む。
これまでの各作品に見られたようなユーモアはほぼ脱臭され、深々としたある種絵画のような美しさだけが残る(夜の学校で舞と遭った時のような)。
そして散りばめられた謎からちょっとした叙述トリックが明かされると、最後にまた謎が降ってきて1巻は終幕。
この次にはどんな世界を見せてくれるのか楽しみでならない。
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