『ふたりの距離の概算』米澤穂信(角川書店)読了

マラソン大会に過去のシーンをカットバックしながら、時間的制限の中で折木が謎を解く。工夫の跡は見られるが、ミステリとしては(以下略)。それより古典部メンバーが2年に進級、後輩も入り(?)、里志と摩耶花が付き合い出す……。こういった人間関係の「距離の概算」を測る青春群像劇のほうが主題。内情は知らないが、もしトリックがボトルネックとなってシリーズの歩みが遅いのなら、発送は逆転してもいいと思う。

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『遠まわりする雛』米澤穂信(角川書店)読了

短篇集。白眉は表題作の「遠まわりする雛」。千反田の十二単姿を見た奉太郎の反応、そしてラストの二人の会話。ザ・青春小説とも言うべきこの甘酸っぱさこそ本シリーズのエッセンスだろう。このあたりのシーンは京アニがどう料理するのかぜひとも映像で見てみたい(お約束の演出として浮かぶのは、わずかにけぶるような画面効果のもと、ゆっくりと目前を斜めに横切る千反田、画面転換して奉太郎の呆けた顔、といった感じか? 当然見たいのはありきたりでないものだ!)が、アニメがどこまでやるかだな。

あ、あと蛇足ではあるが、ミステリとしてはいつものごとく。

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トレッキング(霊仙山)

先週金曜日、おそらく梅雨前最後になるであろうトレッキングとして霊仙山に向かったが、結果としていろいろやられる経験をした。

当日は夜から強雨や雷という天気予報だったので、早めに家を出て登山口のある榑ヶ畑駐車場を目指す。醒ヶ井養鱒場を過ぎたあたりから、道は林道に変わり、すれ違い不可な道幅に。いちおうほとんど舗装路ではあるんだけど、大きな石がゴロゴロしておりパンクしないかヒヤヒヤしながら進んでいると、道の真ん中にサルの群れ。車に気づいているのに避けようともしない。ゆっくり近付くと胡散臭そうな表情をしながらも渋々どいてくれる。

駐車場について車から降りると背後で「バサバサッ」という大きな音。驚いて振り返ると、かなりでかいキジが木の枝から羽ばたいていた。このへんになるとさすがに野生動物が多いんだなあと思いながら登山口を見ると「熊出没注意!」の看板が。……ですよねー。

のっけから少しテンションを下げつつ登り始めると霧のような雨が。時間は6時過ぎなのでまだ大丈夫だろうとは思いながらもさらに不安は募る。そして少し進むとまた看板があり「ヒルに注意」。……ですよねー。

細かいながらも降り続く雨に背中を押されるようにかなりのスピードで今畑の廃村にたどり着く。

今畑の廃村

民家、倉庫、神社、墓、バス停……。人だけがいない風景は少し不思議なものがある。なんとなく『ひぐらしのなく頃に』を思い出しながら左右に立ち並ぶ家々を見ていると、霊山落合荘という建物に看板が。「警察捜査中」。……ですよねー。

またもや少しテンションを下げつつ廃村からの登山口に取り付く。登山届提出箱で届けを記入してからアプローチ開始。笹峠までひたすら登り、そこから西南尾根へ。しばらく進むと雨が少し強くなり、風とガスが出る。おまけに登山地図にも注意書きがあったように踏み跡が判りにくい。何回かロストし、正しいルートを探すが見つけられない。まあ地図によれば、素直に尾根をたどればいいだけなので、無理に登ればどうとでもなるんだろうが、雨も弱いながらも横殴りになってきたので引き返すことに。

残念に思いながら下りていると、目の前の崖から2羽の鳥(キジのメス? ヤマドリ?)が急に飛び立ち驚く。……心臓に悪い。さらに下りるとムカデを踏みそうになる。………心臓に悪い。

ようやく駐車場に戻っきてほっと一息。そのころには雨も上がっており、失敗したかなと思いながら登山靴を履き替えようと思ったら、ふよふよと糸のようなものがコバのところでうごめいている。……うん、まごうことなきヒルですよねー。

「うおぉ!」とか言いながら慌てて振り落として、他にいないか恐る恐るチェック。どうやら無事なようなので、車に乗って走りだしたところでどっと疲れが。いろいろな意味でやられた山行だった。

(追記)
その後調べたが、鈴鹿はかなりヒルが多いそうな。シーズンで会わずに済ますのは無理ゲーな模様。俺が1匹で済んだのは

  • まだ出始めだった
  • ソロだった(ヒルは人を感知(振動や音とか言われてるそうな)して落ち葉などの下から立ち上がり、パーティでは2人目以降によく取り付くとか)
  • 休まなかった(休んで立ち止まっていると、その間に上ってくるらしい)

といった要因があったのかもしれない。

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