『遠まわりする雛』米澤穂信(角川書店)読了

短篇集。白眉は表題作の「遠まわりする雛」。千反田の十二単姿を見た奉太郎の反応、そしてラストの二人の会話。ザ・青春小説とも言うべきこの甘酸っぱさこそ本シリーズのエッセンスだろう。このあたりのシーンは京アニがどう料理するのかぜひとも映像で見てみたい(お約束の演出として浮かぶのは、わずかにけぶるような画面効果のもと、ゆっくりと目前を斜めに横切る千反田、画面転換して奉太郎の呆けた顔、といった感じか? 当然見たいのはありきたりでないものだ!)が、アニメがどこまでやるかだな。

あ、あと蛇足ではあるが、ミステリとしてはいつものごとく。

http://www.amazon.co.jp/%E9%81%A0%E3%81%BE%E3%82%8F%E3%82%8A%E3%81%99%E3%82%8B%E9%9B%9B-%E8%A7%92%E5%B7%9D%E6%96%87%E5%BA%AB-%E7%B1%B3%E6%BE%A4-%E7%A9%82%E4%BF%A1/dp/4044271046

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です